同労者

キリスト教—信徒の志す—

わかふうふ、わかもん、いっしょに学ぼっ!

— 思い —

山田 行

「私の心の思いが神のみこころにかないますように。私自身は、主を喜びましょう。」(詩篇 104:34)

人は心の中で何を思っているかによって、その思いなりの人間になっていくと言われています。人間の思いは始めは外に見えませんが、必ずいつのまにか自分の人生を方向づけ、その思っているような人間になって行くと思うのです。人は自分の行為を人前で飾って見せます。この行動は小さな時から自然に身についていきます。それによってまず親が喜び、回りの人が喜んだりする姿をみてますます、学習していきます。
 他人が分からない心の中の思いは、日々何を思い、考えているのでしょうか。自己中心で、嫉妬や憎しみ、悲しみ、迷い、他人を馬鹿にしたり、さげすんだり、うす汚い思いが一杯になっていることもあります。しかし、私たちはそれを隠そうとして、良い人間のふりをして生きたとしても、やはりいつかはその思いが自分の生き方を支配してくると思うのです。そこが恐ろしいところです。
 他人が分からない心の中の思いが神に喜ばれるというのは、本当に幸いですが難しいことであると思います。外から隠された「思い」こそ自分でありますので、よくよく自分の思いに注意が必要であると思います。自分だけでは限界がありますし、日々どんどんと変わる思いは自分でもどうしようもないことが多いと思います。だからこそ神は、牧会者や信仰の友、先輩を教会の交わりの中においてくださいます。まず、自分を飾るのではなくありのままの思いを語ってみてはどうでしょうか?そして悔い改めが必要なら悔い改め、誤解があるのなら整理をして、自分の思いにきちんと向き合わなくてはいけません。
 私も、夫に自分の思いを聞いてもらうことがあります。是正されたり、アドバイスをもらうこともあります。また、夫への不満であるならば直してもらうこともあります。隠れた思いは神は知っていらっしゃいます。この思いがみこころにかなうことを日々祈りつつ歩んで行きたいと思います。
(仙台聖泉キリスト教会 会員)

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