聖書の植物
— 畑の植物から —
写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
綿
Gossypium herbaceum
アオイ科ワタ属
karpas cotton、 short staple cotton, Levant cotton
大理石の柱から柱へと紅白の組みひもが張り渡され、そこに純白の亜麻布、みごとな綿織物、紫の幔幕が一連の銀の輪によって掛けられていた。また、緑や白の大理石、真珠貝や黒曜石を使ったモザイクの床には、金や銀の長いすが並べられていた。(エステル1:6)
綿については綿布の形で一回出てくるだけである。アハシュエロス王の宴会である。
他のアオイ科の植物と同様な花が黄色に咲く。背丈は1m位で、葉は3~5の裂片になっている。多年草であるが、栽培品は一年草として扱う。果実は沢山の種子のあるカプセルで開くと白~黄色味がかった毛が種を覆っている。この綿はイスラエルでは聖書のあまり古い時代には栽培されていなく、アメリカやパキスタンなどの方が遥かに古い。また聖書時代には亜麻が植物繊維の主役であった。機械化とともに亜麻はあまり使用されなくなり、綿が現在は取って変わっている。