聖書の植物
— 聖書の樹木から —
写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
セイヨウエゴノキ
Styrax officinalis
エゴノキ科、エゴノキ属
ヤコブは、ポプラとアーモンドとプラタナスの木の若枝を取って来て、皮をはぎ、枝に白い木肌の縞を作り、(創世記 30:37)
山々の頂でいけにえをささげ 丘の上で香をたく。樫、ポプラ、テレビンなどの木陰が快いからだ。お前たちの娘は淫行にふけり嫁も姦淫を行う。(ホセア4:13)
livnehと聖書に書かれている所は以上の2個所である。いずれもポプラと訳している。これをセイヨウエゴノキとするのはアラブの国でlibnaと呼んでいること、また葉が卵形から円形に近く、上はグリーン色で、裏は白っぽく毛があり、この白さが遠くから風に吹かれても分かることヘブライ語で白を(lavan,livneh)などによる。
セイヨウエゴノキは3~6mの落葉性の木で、3月に葉が芽吹き、4月にベル状の白い3cm位の花が咲く。日本にあるエゴノキに似ている。その後に種の一つある堅いけばのある核果を生じる。この核果は、秋になって葉が落ちるとよく目立つ。日本のエゴノキ同様サポニンを含み魚毒であるので、これを川に撒いて魚を浮き上がらせて捕るのに使用された。
しかしZoharyは創世記のlivnehに対してはPopulus albaをあてている。