第284号
2023年 6月
・・・ 表紙の写真はイスラエルの樹木 りんご ・・・
廣部千恵子氏の許可を得て掲載した聖書の植物のひとつです。
「私の愛する方が若者たちの間におられるのは、林の木の中のりんごの木のようです。
私はその陰にすわりたいと切に望みました。その実は私の口に甘いのです。
・・・
干しぶどうの菓子で私を力づけ、りんごで私を元気づけてください。」
(雅歌 2:3,5)
讃美歌「我が友にます 贖い主」では、「シャロンの野花(君は谷のゆり)」を
「りんご」 と直して歌っているバージョンもあります。
「 私は言った。
「なつめやしの木に登り、その枝をつかみたい。あなたの乳房はぶどうのふさの
ように、あなたの息はりんごのかおりのようであれ。・・」」 (雅歌 7:8)
・・この言葉は、花婿が花嫁に対して言っていることばであることは明らかです。
雅歌は王あるいは花婿も花嫁も自分を「私」と呼ぶものとして訳されています。
「私はりんごの木の下であなたの目をさまさせた。そこはあなたの母があなたのた
めに産みの苦しみをした所。そこはあなたを産んだ者が産みの苦しみをした所。」
(雅歌 8:5)
「農夫たちよ。恥を見よ。ぶどう作りたちよ。泣きわめけ。小麦と大麦のために。
畑の刈り入れがなくなったからだ。 ぶどうの木は枯れ、いちじくの木はしおれ、
ざくろ、なつめやし、りんご、あらゆる野の木々は枯れた。人の子らから喜びが
消えうせた。」(ヨエル書 1:11-12)
りんごもナツメヤシと同様に、「人の子らの喜ぶもの」に数えられています。