第274号
2022年 8月
・・・ 表紙の写真はイスラエルの野の花 ヒヤシンス ・・・
廣部千恵子氏の許可を得て掲載した聖書の植物のひとつで、
これが「谷の百合」だと考える人もいると解説されています。
「われはシャロンの野花 谷の百合花(ゆり)なり」(文語訳 雅歌2:1)
このことばにある「シャロン」はシャロン平野でしょうけれども、「谷」は「ヨルダンの渓谷
なのではありませんか? シャロンに注意を引きつけられて両方ともシャロンに咲く花と思
いがちです。ヨルダンなら百合がたくさん咲いていることでしょう。
このヒヤシンスは、現在はゴラン高原とガリラヤの谷にあるそうです。
登場人物の王はソロモンと特定されています。(雅歌3:7,9,11)
しかし、花嫁は特定されていません。それでこのことにも議論が巻き起こります。
そのひとつが、ダビデの最後の妻アビシャグだという説です。アビシャグは、
「ダビデ王は年を重ねて老人になっていた。それで夜着をいくら着せても暖まらなかった。
そこで、彼の家来たちは彼に言った。「王さまのためにひとりの若い処女を捜して来て、王さ
まにはべらせ、王さまの世話をさせ、あなたのふところに寝させ、王さまを暖めるようにいたし
ましょう。」こうして、彼らは、イスラエルの国中に美しい娘を捜し求め、シュネム人の女アビ
シャグを見つけて、王のもとに連れて来た。 この娘は非常に美しかった。」(列王記Ⅰ1:1-4)
ダビデが死んだ後、アドニヤがバテ・シェバに仲介を頼んでソロモン王に「アビシャグを妻にし
たい」と言い出したら、ソロモンは「父の妻を妻としたいとは、とんでもないこと」と、アドニ
ヤを即刻死刑にしました。ですから、いくらソロモンが血迷ったとしても、自分がアビシャグを
妻にするなどということはないでしょう。
しかし、ひとはいくらでも勘ぐります。アドニヤを死刑にしたのは、自分がアビシャグを欲し
かったからだといいだします。
しかしこのときのソロモンはまだ、若く、力があり、采配もしっかりしていた時ですから、
「そんな馬鹿な」といいたくなります。
雅歌の娘も、
「女のなかで最も美しい人よ。」(雅歌 1:8, 5:9, 6:1)
と言われています。
このことばにある「シャロン」はシャロン平野でしょうけれども、「谷」は「ヨルダンの渓谷
なのではありませんか? シャロンに注意を引きつけられて両方ともシャロンに咲く花と思
いがちです。ヨルダンなら百合がたくさん咲いていることでしょう。
このヒヤシンスは、現在はゴラン高原とガリラヤの谷にあるそうです。
登場人物の王はソロモンと特定されています。(雅歌3:7,9,11)
しかし、花嫁は特定されていません。それでこのことにも議論が巻き起こります。
そのひとつが、ダビデの最後の妻アビシャグだという説です。アビシャグは、
「ダビデ王は年を重ねて老人になっていた。それで夜着をいくら着せても暖まらなかった。
そこで、彼の家来たちは彼に言った。「王さまのためにひとりの若い処女を捜して来て、王さ
まにはべらせ、王さまの世話をさせ、あなたのふところに寝させ、王さまを暖めるようにいたし
ましょう。」こうして、彼らは、イスラエルの国中に美しい娘を捜し求め、シュネム人の女アビ
シャグを見つけて、王のもとに連れて来た。 この娘は非常に美しかった。」(列王記Ⅰ1:1-4)
ダビデが死んだ後、アドニヤがバテ・シェバに仲介を頼んでソロモン王に「アビシャグを妻にし
たい」と言い出したら、ソロモンは「父の妻を妻としたいとは、とんでもないこと」と、アドニ
ヤを即刻死刑にしました。ですから、いくらソロモンが血迷ったとしても、自分がアビシャグを
妻にするなどということはないでしょう。
しかし、ひとはいくらでも勘ぐります。アドニヤを死刑にしたのは、自分がアビシャグを欲し
かったからだといいだします。
しかしこのときのソロモンはまだ、若く、力があり、采配もしっかりしていた時ですから、
「そんな馬鹿な」といいたくなります。
雅歌の娘も、
「女のなかで最も美しい人よ。」(雅歌 1:8, 5:9, 6:1)
と言われています。