第308号
2025年 6月

・・・ 表紙の写真はイスラエルの植物 大麦の原種 ・・・
廣部千恵子氏の許可を得て掲載した聖書の植物のひとつです。
「モーセが杖を天に向けて差し伸ばすと、主は雷と雹を送り、火が地に向かって走った。
主はエジプトの国に雹を降らせた。雹が降り、雹のただ中を火がひらめき渡った。建国
以来エジプトの国中どこにもそのようなことのなかった、きわめて激しいものであった。
雹はエジプト全土にわたって、人をはじめ獣に至るまで、野にいるすべてのものを打ち、
また野の草をみな打った。野の木もことごとく打ち砕いた。ただ、イスラエル人が住む
ゴシェンの地には、雹は降らなかった。そこでパロは使いをやって、モーセとアロンを
呼び寄せ、彼らに言った。「今度は、私は罪を犯した。主は正しいお方だ。私と私の民
は悪者だ。主に祈ってくれ。神の雷と雹は、もうたくさんだ。私はおまえたちを行かせ
よう。おまえたちはもう、とどまってはならない。」モーセは彼に言った。「私が町を
出たら、すぐに主に向かって手を伸べ広げましょう。そうすれば雷はやみ、雹はもう降
らなくなりましょう。この地が主のものであることをあなたが知るためです。しかし、
あなたとあなたの家臣が、まだ、神である主を恐れていないことを、私は知っていま
す。」──亜麻と大麦は打ち倒された。大麦は穂を出し、亜麻はつぼみをつけていたか
らである。しかし小麦とスペルト小麦は打ち倒されなかった。これらは実るのがおそい
からである──モーセはパロのところを去り、町を出て、主に向かって両手を伸べ広げ
た。すると、雷と雹はやみ、雨はもう地に降らなくなった。」(出エジプト記 9:23-33)