DOCTYPE html> 「同労者」306号—表紙

同労者

キリスト教—信徒の志す—

第306号

2025年 4月

表紙写真

・・・  表紙の写真はイスラエルの植物 キリストイバラ ・・・
廣部千恵子氏の許可を得て掲載した聖書の植物のひとつです。

  • http://dorosya.net/034/syokubutu.html

  • 「そこで、ピラトは彼らのためにバラバを釈放し、イエスをむち打ってから、十字架に つけるために引き渡した。それから、総督の兵士たちは、イエスを官邸の中に連れて 行って、イエスの回りに全部隊を集めた。それから、いばらで冠を編み、頭にかぶらせ、 右手に葦を持たせた。そして、彼らはイエスの前にひざまずいて、からかって言った。 「ユダヤ人の王さま。ばんざい。」」(マタイ 27:26-29)
    「ピラトは、もう一度外に出て来て、彼らに言った。「よく聞きなさい。あなたがたの ところにあの人を連れ出して来ます。あの人に何の罪も見られないということを、あな たがたに知らせるためです。」それでイエスは、いばらの冠と紫色の着物を着けて、出 て来られた。するとピラトは彼らに「さあ、この人です」と言った。祭司長たちや役人 たちはイエスを見ると、激しく叫んで、「十字架につけろ。十字架につけろ」と言った。 ピラトは彼らに言った。「あなたがたがこの人を引き取り、十字架につけなさい。私は この人には罪を認めません。」ユダヤ人たちは彼に答えた。「私たちには律法がありま す。この人は自分を神の子としたのですから、律法によれば、死に当たります。」ピラ トは、このことばを聞くと、ますます恐れた。」(ヨハネ 19:4-8)

     廣部千恵子氏の解説では、「キリストイバラは、キリストが受難の時にかぶった茨の 冠の材料となったとする説により、このラテン名がつけられている。確かにキリストイ バラは冠をつくるのには枝が長いのでつくりやすい。しかし、現在のエルサレムには見 かけない。キリストの受難の当時エルサレムに沢山のキリストイバラが自生していて、 兵士たちが容易に冠をつくることが出来たという証拠はどこにもない。しかし、冠の一 つの候補であることには間違いないであろう。トゲワレモコー(シラー)は、エルサレ ムでも何処にでも生えている。キリストのイバラの冠をつくるのには手近な材料である。 刺も非常に痛い。ただ、キリストイバラと違ってシラーは短く枝分かれしているので冠 にするのは大変である。いずれにしろ、キリストイバラかシラーでキリストの茨の冠が つくられたことは間違いないであろう。」とされています。