第299号
2024年8月

・・・ 表紙の写真はイスラエルの植物 トーゴマ ・・・
廣部千恵子氏の許可を得て掲載した聖書の植物のひとつです。
「ヨナは町から出て、町の東のほうにすわり、そこに自分で仮小屋を作り、町の中で何が
起こるかを見きわめようと、その陰の下にすわっていた。
神である主は一本のとうごまを備え、それをヨナの上をおおうように生えさせ、彼の頭
の上の陰として、ヨナの不きげんを直そうとされた。ヨナはこのとうごまを非常に喜んだ。
しかし、神は、翌日の夜明けに、一匹の虫を備えられた。虫がそのとうごまをかんだので、
とうごまは枯れた。太陽が上ったとき、神は焼けつくような東風を備えられた。太陽がヨ
ナの頭に照りつけたので、彼は衰え果て、自分の死を願って言った。「私は生きているよ
り死んだほうがましだ。」
すると、神はヨナに仰せられた。「このとうごまのために、あなたは当然のことのよう
に怒るのか。」ヨナは言った。「私が死ぬほど怒るのは当然のことです。」
主は仰せられた。「あなたは、自分で骨折らず、育てもせず、一夜で生え、一夜で滅び
たこのとうごまを惜しんでいる。まして、わたしは、この大きな町ニネベを惜しまないで
いられようか。そこには、右も左もわきまえない十二万以上の人間と、数多くの家畜とが
いるではないか。」(ヨナ書 4:5-11)
「とうごま」はヨナによって私たちのよく知るものとなりました。