同労者

キリスト教—信徒の志す—

聖書の植物

— 水辺の植物から —

 写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
 詳細は同氏のホームページ

http://www2.seisen-u.ac.jp/~hirobe/2005feild2.htm#f10

又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。

パピルス
Cyprus papyrus
(カミガヤツリ)
カヤツリグサ科カヤツリグサ属

 

しかし、もはや隠しきれなくなったので、パピルスの籠を用意し、アスファルトとピッチで防水し、その中に男の子を入れ、ナイル河畔の葦の茂みの間に置いた。(出エジプト記2:3)

その他イザヤ18:2と35:7に使われている。イスラエルはパピルスの北限で、海岸沿いの川、上部ヨルダン渓谷ことにフーラー湖に分布している。熱帯性の多年草で、根茎が水平に伸び、そこから根が垂直に泥の中に延びている。そして三角の茎が沢山垂直に生えている。茎の基部は短い燐片様の葉で覆われ、茎の直径は10cmにも及ぶものがある。高さは2~6mで、その上に花序がある。パピルスの髄は食料になる。古代エジプトでは澱粉質に富んでいるので根茎や茎の下の部分も食べた。また砂糖黍のように噛んだ。パピルス紙は、パピルスを縦に並べて押しつぶし、この上に再び横に並べて押しつぶしてしばらく圧搾してから乾燥したもので、良質のパピルス紙は、水に入れるとバラバラに戻る。
沼地でもない所で、パピルスが育とうか 水もないところで葦が茂ろうか。(ヨブ記8:11)

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