第267号
2024年7月
・・・ 表紙の写真はイスラエルの樹木 樫の木(セイチガシQuercus calliprinos) ・・・
廣部千恵子氏の許可を得て掲載した聖書の植物のひとつです。
ヘブロンにあるマムレの樫の木がこのセイチガシです。
4月号に掲載した樫はタボルガシ(Qercus ithaburensis)です。
「あなたがそこからなお進んで、タボルの樫の木のところまで来ると、そこでベテルの神 のもとに上って行く三人の人に会います。ひとりは子やぎ三頭を持ち、ひとりは丸型のパ ン三つを持ち、ひとりはぶどう酒の皮袋一つを持っています。」(サムエル記Ⅰ 10:3)
これはサウルに関する記事です。
樫の木は方々にあり、それぞれの地名とともに記されています。
「ヤコブは、自分とともにいたすべての人々といっしょに、カナンの地にあるルズ、すな わち、ベテルに来た。ヤコブはそこに祭壇を築き、その場所をエル・ベテルと呼んだ。そ れはヤコブが兄からのがれていたとき、神がそこで彼に現れたからである。リベカのうば デボラは死に、ベテルの下手にある樫の木の下に葬られた。それでその木の名はアロン・ バクテと呼ばれた。」(創世記 35:6-8)
リベカにはデボラといいううばがいて、ヤコブと行動を共にしていたことが分かります。
「第六番目のくじは、ナフタリ人、すなわちナフタリ族の諸氏族に当たった。彼らの地 域は、ヘレフとツァアナニムの樫の木のところから、アダミ・ハネケブ、ヤブネエルを経 てラクムまでで、終わりはヨルダン川であった。」(ヨシュア記 19:32-33)
ヨシュアがカナンの地をイスラエルの部族に分けたとき、ツァアナニムという土地の樫の 木が知られていたことが分かります。
そこはモーセの義兄弟ホバブが天幕をはって暮らしていたことが書かれています。
(士師記 4:11)
「さて主の使いが来て、アビエゼル人ヨアシュに属するオフラにある樫の木の下にすわっ た。このとき、ヨアシュの子ギデオンはミデヤン人からのがれて、酒ぶねの中で小麦を 打っていた。」(士師記 6:11)
ギデオンが主の使いと会ったのはオフラという土地の樫の木のところでした。
「ガアルはまた言った。「いや。人々がこの地の一番高い所から降りて来る。また一隊が メオヌニムの樫の木のほうから来る。」」(士師記 9:37)
ギデオンの息子達をただ一人残して皆殺しにしたアビメレクに敵対したガアルという人物 のことばです。メオヌニムとう土地の樫の木が知られていたことが分かります。
(創世記21:2)