同労者

キリスト教—信徒の志す—

JSF&OBの部屋

~ 福音の働きの背後にあるもの ~ 

齊藤 恵一

「主への恐れはきよく、とこしえまでも変わらない。主のさばきはまことであり、ことごとく正しい。それらは、金よりも、多くの純金よりも好ましい。蜜よりも、蜜蜂の巣のしたたりよりも甘い。」(詩篇 19:9-10)

この3月で卒業や卒園など今まで親しくしていた友達や先生と別れることやどこかにいってしまってもう会えなくなる人がいる。そんな少しセンチメンタルな季節と思います。普段という言葉の通りいつもと同じ生活のリズムがあり、なんの変化もないと思われる日常ですらその時になるとスッと移り変わる、そんな季節がこの卒業シーズンではないでしょうか。
昨年から我が家の長女も教会の福音の働きに関わらせていただき、こども向けに開かれた集会に友達を誘って一緒に先生のお話を聞いたりゲームをして遊んだりおやつを食べたり教会は楽しいところだよとおしえてあげていました。そして子どもたちやその親御さんからも楽しかったみたいです、またお願いしますと家内の方に連絡が来ていました。
しかし送迎の車の中では長女に対して激しい言葉遣いや整わない態度というものもあり、私たち夫婦は黙って聞いていました。すると長女はそれに対して我慢して、でも相手が喜べるように接しているのを聞いて今そうやって一生懸命お友達を誘って頑張っている我が子を大切にしていかなくてはと思いました。
家内もそうですが、友達を連れてくるのにどれだけの時間や忍耐が必要なのかを間近で感じ、尊敬すると同時にその会を成り立たせていてくださる先生方や兄弟姉妹の忍耐や労にも頭が下がるばかりです。それぞれが重荷を担ってくださり福音の働きがなされているという現場を感じることができ感謝でした。
移り変わる世の中で、しかし変わらず営まれるその営みに感謝と敬意を表します。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)