同労者

キリスト教—信徒の志す—

聖書の植物

— 水辺の植物から —

 写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
 詳細は同氏のホームページ

http://www2.seisen-u.ac.jp/~hirobe/2002water3.htm

又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。

がま
Thpha spp.
ガマ科ガマ属

 

しかし、もはや隠しきれなくなったので、パピルスの籠を用意し、アスファルトとピッチで防水し、その中に男の子を入れ、ナイル河畔の葦の茂みの間に置いた。(出エジプト記2:3の葦)

運河は悪臭を放ち 下エジプトの支流は細り、乾いて 葦やよしも枯れ果てる。(イザヤ書19:6のよし)

 ヘブライ語でsufは水生植物の総称として使われているようである。しかしイザヤ書のようにkanehと一緒に使われている時は特にガマの仲間であろうとZoharyは述べている。sufとなっているところの中、yam-suf(葦の海と訳されている)を除いた箇所はExo 2:5、 Deu 1:1(場所の名)、Jon 2:6である。
 Typha属の中でTypha domingensis(T. australis)が一般的で、3~4mの多年草で、沼や水辺に広がっている厚い根茎から直立茎が出る。葉は細長く1~2mで、幅は1~2cm、棒状の茎は密な穂状花序に終わり、雌花が雄花群の下にある。果実は小さな粒状で、毛がついている。葉はバスケットやマットを作るのに使用する。エジプトでは根茎の灰を止血薬として傷に使用する。葉間に長い花茎をのばし、長円形の穂をつける。後期には雄花は枯れ、結果した雌花穂だけが目立つ。雌花は一心皮、有毛の細長い柄を具える。

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