聖書の植物
— 水辺の植物から —
写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
柳 ――>コトカケヤナギ
(ユーフラテスポプラ)
Populus euphratica
ヤナギ科ヤマナラシ属
また、その地の種を取って苗床に蒔き 苗を豊かな水のほとりに柳のように植えた。(エゼキエル17:5)
エゼキエルはtzafzafahとなっていて聖書にここだけで引用されているが、上記柳で引用してある詩編137:1~2の柳はコトカケヤナギの可能性の方がつよい。このコトカケヤナギは塩分に耐え、ヨルダン川流域や南部の塩分のある泉の側などにナツメヤシなどと共に見かける。前記柳のところで述べたように、アラブ世界でこの柳(アラバー)とコトカケヤナギ(ツァフツァファ)が両方の種類で混同されているので、どちらを取るかは地理的条件を考えるしかない。コトカケヤナギは若木の時は一見柳のような葉をしているが、大きくなると丸みを帯びてくる。そこでこのような混同が起きたのであろう。詩編137の読まれたバビロニアのユーフラテス川にはこのコトカケヤナギが自生しているという。