聖書の植物
— 聖書の樹木から —
写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
イシマツ、カサマツ
Pinus pinea
マツ科マツ属
彼は林の中で力を尽くし 樅を切り、柏や樫の木を選び また、樅の木を植え、雨が育てるのを待つ。(イザヤ44:14の柏)
この箇所だけにtirzahという言葉が使われている。これに対して新共同訳では柏としているが、柏はイスラエルには存在しない。かつてイスラエルの海岸沿いやカルメル山などに沢山のイシマツの森があったらしい。そこでZoharyはこのtirzahに対してイシマツをあてている。イシマツは大きい独特のパラソル状の松で、アレッポ松とはその形ですぐ区別できる。今でもカルメル山やその周辺で見ることが出来る。松かさは光沢のある茶色で、中に翼のない種子があり、食用になる。マーケットでpignolia nutsとして売られている。このtirzahに対しては確実にこの松を指すという確証は何もない。