聖書の植物
— 聖書の樹木から —
写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
ぎょりゅう
Tamarix aphylla, Tamarix spp.
ギョリュウ科ギョリュウ属
アブラハムは、ベエル・シェバに一本のぎょりゅうの木を植え、永遠の神、主の御名を呼んだ。(創世記21:33)
その他サムエル上22:6および31:13の2個所に記載がある。
ギョリュウはイスラエルには10種類以上ある。生育場所は砂漠地帯の少し水のある所である。ネゲブのベドゥインは日陰と羊の餌としてこの木を植えた。海岸地帯にも増えている。しかしもともとはアラバの谷にあったものである。ギョリュウは植えると根を深く伸ばして水のある所にまで到達するので、さらに水をやる必要がない。そして砂漠で大きく枝を伸ばし、よい木陰をつくる。ギョリュウはイスラエル中何処に行っても見ることができる木であるが、聖書には他国のレバノン杉よりもはるかに少し、3回だけしか引用されていない。清めに関するところでは杉、レバノン杉と書かれているところに、フェニキアネズとともにギョリュウもあてられる可能性が強い。それほどギョリュウはどこにでも育つ樹木である。