聖書の植物
— 香料、薬草、野草から —
写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
ヘルベナ
Ferula gummosa,
Ferula galbanifluaなど
セリ科オオウイキョウ属から出る樹脂
主はモーセに言われた。以下の香料、すなわち、 ナタフ香、シェヘレト香、ヘルベナ香、これらの香料と純粋な乳香をそれぞれ同量取り、(出エジプト記30:34)
シリア語やアラム語のhalbaneがヘブライ語のhelbenahと共通するのであるが、同定ははっきりとしていない。いずれにせよイスラエル周辺にはこの樹脂を産する植物はない。黄色がかったものか茶色がかった樹脂ガルバヌムはイランやアフガニスタンなどにあるオオウイキョウ属の植物から取る。このオオウイキョウの基部や根茎からガムがしみだしてくる。傷をつけてとることもできる。このものはやがて固まり、ワックスのようになる。この中には50~60%の樹脂、5~20%の精油、20%のゴム質が含まれ、
最近研究されたクムランから出た香料の分析結果、9種類11の香料が検出されたが、その中にFerula galbanifulaがあった。