第287号
2023年 9月
・・・ 表紙の写真はイスラエルの樹木 レバノン杉 ・・・
廣部千恵子氏の許可を得て掲載した聖書の植物のひとつです。
「正しい者は、なつめやしの木のように栄え、レバノンの杉のように育ちます。」
(詩篇92:12)
レバノン杉は神の祝福を象徴するものとして取り扱われています。
ソロモンが建てた神殿の内張の主要部分にレバノン杉が用いられました。
「 ツロの王フラムは文書を送ってソロモンに言った。「主はご自身の民を愛して
おられるので、あなたを彼らの上に立てて王とされました。」さらに、フラムは
言った。「天と地とをお造りになったイスラエルの神、主はほむべきかな。主は
ダビデ王に、思慮と悟りとを備えた知恵ある子を授け、主のための宮と、自分の
王国のための宮殿とを建てさせられるのです。・・・私たちのほうでは、お入用
なだけレバノンから木材を切り、これをいかだに組んで、海路をヤフォまであな
たのもとにお届けします。そこからあなたがこれをエルサレムに運び上ってくだ
さい。」(歴代誌Ⅱ 2:11-16)
エズラがクロスの命令で建てた神殿にもレバノン杉が用いられました。
「彼らは石切り工や木工には金を与え、シドンとツロの人々には食べ物や飲み物
や油を与えた。それはペルシヤの王クロスが与えた許可によって、レバノンから
海路、ヤフォに杉材を運ぶためであった。」(エズラ記 3:7)
ギデオンの子ヨタムがアビメレクに加担したシェケムの人々に言った譬え話に
レバノン杉がでてきます。
「木々が自分たちの王を立てて油をそそごうと出かけた。彼らはオリーブの木に
言った。『私たちの王となってください。』・・そうでなければ、いばらから火が
出て、レバノンの杉の木を焼き尽くそう。」(士師記 9:8-15)
またイスラエルの王ヨアシュがユダの王アマツヤに次のような譬え話を送りました。
「レバノンのあざみが、レバノンの杉に使者を送って、『あなたの娘を私の息子の
嫁にくれないか』と言ったが、レバノンの野の獣が通り過ぎて、そのあざみを踏みに
じった。」(歴代誌Ⅱ25:18)