JSF&OBの部屋
~ 学 び ~
石井 勝
いまから、20年前、私はいわゆる進学校に通っていましたが、当時、私の学年は一言で言えば、実力は無いけど、理想(志望校)は高く、「滑り止めの大学を受験するくらいなら浪人する」と言う人が多く、現に、私もその1人で、高校3年生受験の時、第1志望の大学が不合格となり、滑り止めは受験せず、すぐに浪人することに決めました。結局、私の高校のクラスの2/3が浪人して、1/3が同じ予備校に通うことになり、「浪人生」というより「高校3年生の延長」という感覚でその1年を過ごしていました。
仙台の予備校は、宮城のみならず、東北各県から人が集まってきますので、中には仙台での新生活に羽を伸ばしすぎて、成績が伸びない人もいますが、私は高校のクラスメイトと共に刺激し合いながら、勉強漬けの日々を送っていました。
その成果はすぐにあらわれ、夏の模擬試験では、第1志望の合格が見えるところまで成績は上がりました。そんな順調で、相変わらず勉強漬けの日々を送っていましたが、秋に なると突然、成績が下がり出すという事態が起きました。勉強をしてもしても、模擬試験を受け度に成績が悪くなる一方でいわゆるスランプ状態になりました。予備校には私の様な「浪人生」と「現役生(高校3年生)」がいるのですが、現役生は夏頃に部活を引退して、勉強に本腰をいれるので、秋頃になると、浪人生との実力差が小さくなり、浪人生はその迫ってくるプレッシャーを受けなければいけません。余談ですが…. 私の妻はその現役生として同じ予備校に通っており、もしかしたらどこかですれ違っていたり、同じ授業を受けていたかもしれないと思うと、不思議でなりません。いや、もしかしたら当時からプレッシャーを受けていたのかもしれません….
話を戻しまして、一時はその現役生の平均点まで下回るようになり、第1志望どころではない状況となりました。しかし、それでもめげず、その状況を越えようと、必死になっていたこと、20年経っても当時の事が思い起こされます。その後、冬になり受験シーズンを迎える辺りから、成績も戻りはじめ、当時のセンター試験では秋の成績不振が嘘かのように過去最高の成績で終えることが出来き、第1志望の大学に合格することが出来ました。
なぜ、急激に成績が下がっていったのか?その原因は20年たった今でも分かりません。
神様がそのようにされたとしか思えません。
学生の学びはその1年でやり切ったと思えるほど、勉強したので、浪人時代にほぼ幕を閉じたと言っていいでしょう。
しかし、信仰者の学びはいうと…それは生涯続くものであると思います。
私自身まだまだ学びが足りない者であることを思わされます。世の中に翻弄され、 いつの間にか、自分よがりになってしまう弱さも覚えます。
正しく学び、知識だけではなく、実践する信仰者となること。なお、取り組ませて頂きたいと思います。
(仙台聖泉キリスト教会 会員)