JSF&OBの部屋
アンパンマン作者の報道に考える
齊藤 恵一
アンパンマンの作者であるやなせたかし氏やその伴侶者をモデルとして描かれている作品で、若い人たちが徴兵で戦争に派遣されて行ったり、残された者たちの葛藤や悲しみも描かれていました。当時の闇市の様子やそこを斡旋する者たち、退役軍人による孤児へのサポートなど日常の暮らしの大変さの中にも人々の思いやりや助け合って生きて行く人々の優しさを見て感じさせていただきました。やなせ氏も新聞記者として、そういった所に取材に行き現場を見てきて何か彼らの力になりたいという思いがあり、漫画家になろうと決意しました。
そしてそこで作られたキャラクターがアンパンマンでした。当時戦後の人々の悲しみや失望が渦巻く中、変わらずみんなにあんぱんを配給していたおじさんがいて、彼も傷を負いながら、でもみんなにあんぱんを配っていました。 そんな彼にインスピレーションを受けて誕生しました(間違っていたらすみません)。
皆さんもアンパンマンはご存じかと思いますが、ドラマ内のやなせ氏が語ったセリフの中で印象深い言葉がありました。それは「本当の正義は自分も深く傷つくものだ」という言葉でした。戦後それぞれが深く傷ついている中で癒しを必要としている人々がほとんどでしたが、それでも孤児には食べる物を与えてあげる退役軍人がいたり、職を探している女性がいたら女性でも働ける職場を探してあげる人がいたり、だからアンパンマンもただのキャラクターじゃなくて自分の身体を分けてあげる、そんなやなせ氏の正義を身にまとったキャラクターにしたかったという事でした。
そしてそんな、やなせ氏には子供はありませんでしたが、アンパンマンは今も私たちの子どもたちに喜んで見られています。 これはイエスキリストにも通じるところがあると思いました。
イエスも無罪で十字架にかけられ死にましたが、その正義は今も人々の心を支え導いています。後世に何を残してあげられるかという生き方を考えさせられるそんな今日この頃です。ですが、まずはいつも変わらず愛してくださる神に感謝しています。この一年もその心を忘れず歩んでいきたく願います。
(仙台聖泉キリスト教会 会員)