同労者

キリスト教—信徒の志す—

聖書研究

— 救いについて(69) —

野澤 睦雄


「 次のような主のことばが私にあった。「人の子よ、ツロの君主に言え。神である主はこう言われる。あなたの心は高ぶり、『私は神だ。海の真ん中で神の座に着いている』と言った。あなたは自分の心を神のように見なしたが、あなたは人であって、神ではない。あなたはダニエルよりも知恵があり、どんな秘密もあなたに隠されていない。 あなたは自分の知恵と英知によって富を築き、金や銀を宝物倉に蓄えた。商いに多くの知恵を使って富を増し、あなたの心は富のゆえに高ぶった。それゆえ、神である主はこう言う。あなたは自分の心を神の心のように見なした。それゆえ、わたしは諸国の中で最も横暴な他国人を連れて来て、あなたを攻めさせる。あなたの知恵の麗しさに向かって彼らは剣を抜き、あなたのまばゆい輝きを汚し、あなたを滅びの穴に投げ入れる。あなたは海のただ中で刺し殺された者の死を遂げる。それでもあなたは、自分を殺す者の前で『私は神だ』と言うのか。あなたを刺し殺す者たちの手の中にあって、あなたは、人であり、神ではない。あなたは他国人の手によって無割礼の者として死ぬ。わたしがこれを語ったからだ。──神である主のことば。」 次のような主のことばが私にあった。「人の子よ。ツロの王について哀歌を唱えて、彼に言え。神である主はこう言われる。あなたは全きものの典型であった。知恵に満ち、美の極みであった。あなたは神の園、エデンにいて、あらゆる宝石に取り囲まれていた。赤めのう、トパーズ、ダイヤモンド、緑柱石、縞めのう、碧玉、サファイア、トルコ石、エメラルド。あなたのタンバリンと笛は金で作られ、これらはあなたが創造された日に整えられた。 わたしは、油注がれた守護者ケルビムとしてあなたを任命した。あなたは神の聖なる山にいて、火の石の間を歩いていた。あなたの行いは、あなたが創造された日から、あなたに不正が見出されるまでは、完全だった。あなたの商いが繁盛すると、あなたのうちに暴虐が満ち、こうしてあなたは罪ある者となった。そこで、わたしはあなたを汚れたものとして神の山から追い出した。守護者ケルビムよ。わたしは火の石の間からあなたを消え失せさせた。 あなたの心は自分の美しさに高ぶり、まばゆい輝きのために自分の知恵を腐らせた。そこで、わたしはあなたを地に放り出し、王たちの前で見せ物とした。あなたは不正な商いで不義を重ね、あなたの聖所を汚した。わたしはあなたのうちから火を出し、あなたを焼き尽くした。こうして、すべての者が見ている前で、わたしはあなたを地上の灰とした。」(エゼキエル書 28:1-18)

5.救いの再考察

 神が人を救わなければならないようになったのは「人間に罪が入ってきたため」です。

<罪が存在するもの>
 「肉」「肉体」「体」ということばが罪と関連して使われるために、体に罪が存在すると誤解されがちです。しかし罪が存在するのは「霊」すなわち「人格」の内であって、物質には一切罪はありません。つまり罪があるのは、「人間」、「天使」、「悪魔と悪霊たち」だけです。世の物質、動植物には一切罪はありません。
 神は旧約の世界を用いて今の私たちが知らなければならないことを教えられましたがそれは「影」にすぎません。
「律法には来たるべき良きものの影はあっても、その実物はありません。」(ヘブル 10:1)
「律法にしたがってささげ物をする祭司たちがいるからです。この祭司たちは、天にあるものの写しと影に仕えています。」(ヘブル 8:4-5)
旧約のできごとは今の私たちが知らなければならない「霊の世界のこと」の影であるとヘブル人への手紙の記者は教えています。
 私たちから除かれなければならないものは、「罪」、「とが」、「汚れ」と表現されます。
旧約の教えでは体から出てくるものは汚れたものでした。生理的にでてくるもの、出産や病気の膿、排便などであって、排便も設備のない荒野の旅をしたときには「陣営の外に出て、地を掘って用を足し、すんだら土をかけておきました。それは主が陣営の中を歩まれるからでした。
「また、陣営の外に一つの場所を設け、そこへ出て行って用をたすようにしなければならない。武器とともに小さなくわを持ち、外でかがむときは、それで穴を掘り、用をたしてから、排泄物をおおわなければならない。あなたの神、主が、あなたを救い出し、敵をあなたに渡すために、あなたの陣営の中を歩まれるからである。あなたの陣営はきよい。主が、あなたの中で、醜いものを見て、あなたから離れ去ることのないようにしなければならない。」(申命記 23:12-14)
 しかしイエスは体から出るものが汚れたものとは言われませんでした。食べるものの議論からですが、 「口に入る物はみな、腹に入り、排泄されて外に出されることが分からないのですか。しかし、口から出るものは心から出て来ます。それが人を汚すのです。 悪い考え、殺人、姦淫、淫らな行い、盗み、偽証、ののしりは、心から出て来るからです。 これらのものが人を汚します。」(マタイ 15:17-20)

<罪はどこからきたのか>
冒頭のみことばはツロの町についての記述ですが、そこにサタンの影が映されています。
「あなたは全きものの典型であった。知恵に満ち、美の極みであった。あなたは神の園、エデンにいて、あらゆる宝石に取り囲まれていた。これらはあなたが創造された日に整えられた。 わたしは、油注がれた守護者ケルビムとしてあなたを任命した。あなたは神の聖なる山にいて、火の石の間を歩いていた。あなたの行いは、あなたが創造された日から、あなたに不正が見出されるまでは、完全だった。あなたの商いが繁盛すると、あなたのうちに暴虐が満ち、こうしてあなたは罪ある者となった。」
 サタン、悪魔はこの世の管理者として神に任命された天使であったが神のようになろうとして神に背くものとなり、それが罪の発端となったと考えられています。
 イエスを荒野で試みた時サタンは、全世界は自分に任されていると主張し、イエスはそのことには反論されませんでした。

(仙台聖泉キリスト教会員)