聖書の植物
— 香料、薬草、野草から —
写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
肉桂、シナモン ―――>セイロンニッケイ
Cinnamomum verum (以前はCinnamomum zeylanicum)
クスノキ科クスノキ属
ヨハネの黙示録18:12~13、
出エジプト記30:22~24、
箴言7:17、
雅歌4:14参照
高さ6~10mの常緑の木で、楕円形で10~15cm位の先端の尖ってやや細くなっている葉をつける。無毛で帯桃色の若葉が特徴的である。葉は成長すると表は暗緑色で裏は淡緑色になる。花は帯白色で小さく、実は1.5~2cmである。葉はクスノキ科植物特有の縦脈が3本ある。香辛料としては、樹皮をはいで外皮を去り、乾燥したものを用いる。旧セイロン、現スリランカの湿潤したところに自生しているのでこの名がある。インドでも多雨地帯に自生する。クムランの洞窟から発見された香料には、セイロンケイヒの各部分が検出されているので、紀元少し前にはこの地方に入ってきていたことは確かである。