ショートコラムねだ
— あなたはどっちの人? —
 このところ大雨で各地が大変なことになっているようであるが、この夏は格別に暑かったように感じる。
   さて、この暑さに追われてやってみたことがある。
   実は3年前、地震のあと夏が来たのでエアコンをつけた。リビングのエアコンはなんでもなかったが、店のエアコンは室内機の下が水浸しになった。排水のホースの取り付け口がはずれたか、割れたかしたのが原因であろうと推測したまま、なにもせず放置してきた。
   この暑さにはかなわない、推測通りホースがはずれただけなら自分で修理できるかも知れない、と思って修理してみることにした。どうしてもダメならやむを得ず、サービスに修理依頼するか、買い換える・・ということになるが。
   蓋をとり、固定のネジを抜き、下ろそうとしたが、はずれない。また、どこも壊れている様子もない。変!
   エアコンから水がでるのは、室内の空気を冷やすと熱交換器・・銅のパイプ(コイル)に薄いステンレス板(フィン)がいっぱいついている構造になっている・・に結露して水が垂れるためである。その水を外に排水するホースがついている。で、その受け皿は・・と観察すると、浅い縁のプラスチック製の受け皿(バット)がついていた。更に観察すると、バットもホースもどこも壊れていない。
   それなのになぜ水が垂れた?・・分かった。エアコンの本体が、片側が留め金からはずれてほんの少し傾いていた。
   よーし。機械を元通りにし水平にセットすればOKに違いない。というわけで、セットし直したが、今度はエアコンのスイッチが入らない。コンセントにプラグは刺さっている、コンセントと同じラインのコードに接続している別の機械は動いている。エアコンを眺め回すことしばし、本体のカバーがすこしずれていて、スイッチONの位置になっていないことを発見。カバーをとったままスイッチをON-OFFすると、カシャ、カシャと、リレーの働く音がしている。それを直して、今度こそ・・と思ったがスイッチが入らない。もう一度エアコンの蓋をはずして観察することまたしばし。分かった。はじめにエアコンをそっくりはずそうとして、ガタガタ揺すったので、電装基盤がソケットから浮いている。
   それを直して・・と取り組むこと、しめて3時間。エアコンはついに地震の前と同様に動き、水漏れもなし。あー、涼しい!
   さてここからが質問。
  皆さん、あなたはどっちの人?
  A.「あー、損した。壊れていないエアコンを3年も使わず。暑い思いをしてきてしまった!」
  B.「やった。エアコン1台儲かった!」
それ、福音と関係有り?