同労者

キリスト教—信徒の志す—

聖書の植物

— 水辺の植物から —

 写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
 詳細は同氏のホームページ

http://www2.seisen-u.ac.jp/~hirobe/2002march2.htm

又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。

柳 ――>シロヤナギ、セイヨウシロヤナギ
Salix alba,
トガリバヤナギ
S.acmophylla
ヤナギ科、ヤナギ属


 わたしは乾いている地に水を注ぎ 乾いた土地に流れを与える。あなたの子孫にわたしの霊を注ぎ あなたの末にわたしの祝福を与える。彼らは草の生い茂る中に芽生え水のほとりの柳のように育つ。
(イザヤ44:3~4)
 初日には立派な木の実、なつめやしの葉、茂った木の枝、川柳の枝を取って来て、あなたたちの神、主の御前に七日の間、喜び祝う。
(レビ記23:40)
  バビロンの流れのほとりに座り シオンを思って、わたしたちは泣いた。竪琴は、ほとりの柳の木々に掛けた。
(詩編137:1~2)

 仮庵の祭の時に使う4つの植物のうちの1つである。シロヤナギSalix albaとトガリバヤナギSalix acmophllaがイスラエルの川辺に自生している。ヨルダン川沿いに見かけるが、北の方にシロヤナギが多く、南になると熱に強いトガリバヤナギが多くなる。柳の葉は夏の終わり頃になると落葉する。花は尾状花序で雌花と雄花は異なる木につく。花期は初冬で果実は初夏に熟す。さらに南部に行くと塩分に強いユーフラテスポプラが多い。ユーフラテスポプラの若いうちは葉がヤナギのようになっていて間違えやすい。