聖書の植物
— 香料、薬草、野草から —
写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
詳細は同氏のホームページ 又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。
樅 ―――>月桂樹
Laurus nobilis
クスノキ科ゲッケイジュ属
彼は林の中で力を尽くし 樅を切り、柏や樫の木を選び また、樅の木を植え、雨が育てるのを待つ。(イザヤ44:14)
orenという言葉は聖書に2回、この箇所の「樅の木を植え」の樅と歴代誌上2:25とである。しかし、歴代誌では人の名になっている。イザヤの初めの樅も違うものである。現代ヘブライ語ではマツのことをorenと言っている。しかしZoharyはアラム語タルグム ヨナタンではaranyeといい、アラビア語ではarと、またアッカド語でeruとゲッケイジュのことを言うのでこのorenはゲッケイジュであるとしている。月桂樹はイスラエルに自生している。殊にカルメル山やガリラヤには多く自生し、大きなものは3mにも及ぶ。雌株は開花後青黒色の実がつき、大きなものはオリーブ位になる。