同労者

キリスト教—信徒の志す—

聖書の植物

— 香料、薬草、野草から —

 写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
 詳細は同氏のホームページ

http://www2.seisen-u.ac.jp/~hirobe/2002march2.htm

又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。

とうごま ―――>トウゴマ、ヒマ
Ricinus communis
トウダイグサ科トウゴマ属


 ヨナ書 4:6~7、 ヨナ書の4:9、10にとうごまは出てくる。熱帯東アフリカ原産であるので、熱帯では何年も枯れずに大きくなり人に影を与えるほどの高さになる。また成長も早いので、ヨナの記載によく当てはまる。日本でも栽培されているが、日本の気候では一年で枯れてしまう。イスラエルには荒れ地などに自生している。トウゴマの雄花は雌花の下にまとまってついている。果実は柔らかい刺に覆われている緑色であるが、赤いものもあり、園芸用にもなる。果実は3裂して中に3個の暗褐色の班紋のある滑らかな種子が入っている。種子の胚乳には脂肪30~50%を含み、これを搾って精製したものがひまし油で、下剤として使用される他、化粧品原料、工業用の潤滑油などにも利用される。