同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 教会キャンプの恵み —

石井 明子

「主を恐れる人は、だれか。 主はその人に選ぶべき道を教えられる。その人のたましいは、しあわせの中に住み、その子孫は地を受け継ごう。」
(詩篇25:12-13)

 この年に与えられた御言葉です。
 私たちの教会では、9月に岩手県一関市にある館ケ森高原で、教会キャンプを行いました。私は主人と長男と共に参加しました。
 分科会は3つのクラスに分かれ、私は石井和幸兄と森田姉が担当して下さって「宣教の担い手として」のテーマに出席しました。
 その中で森田姉が「日本のキリスト教界の沈滞理由を問う」(野澤睦雄著・・本誌に掲載された論説を単行本としたもの)から、一段落を引用して、まとめて下さりその会が進められた中で、「私たちは、自分の子供や親兄弟、親族をはじめ、知人たちを救いたいと思わないでしょうか。自分に与えられた恵みが分かれば分かるほど、その願いは強くなります。愛する隣人たちに福音を分かつためには、自分がそれを豊かに持っていなければなりません。」というところに心が留まり、神の憐れみによって神の愛を知らせて頂き、救いの恵みに与った者ですが、その喜びを愛する者に伝えることに対する弱さを示されました。そこに留まることなく前に進ませて頂きたいと思います。
 また野澤兄より、先に召された奥様である靖乃姉の伝道についてお証しがなされ、薬局経営を通しての教会の経済的な働きや、接触した人々への伝道、家庭集会、また愛する隣人を救うことのできた喜び、逆に救うことができなかった悲しみが語られました。姉妹は教会の内でも他の方々との豊かな関わりをもたれ、心を用いられた方でした。私自身にも病気になった時、薬のことや病院のことなどについてアドバイスして下さいました。そのお証の中に、石井兄が担当された教会が行う伝道の担い手として何が出来るか、自分はどのように関わりを持ちたいのか、導いていただきました。
 教会では若い人を中心に、音楽を通して伝道活動をしていますが、私も心を配って自分ができる役割を見つけながら、教会の働きに身をおかせて頂きたいと願っています。
 分科会を担当して下さった兄姉が時間をかけて準備され労して下さったことへの感謝とともに、普段あまり話す機会の少ない若い方々との交わりが出来て感謝して帰って来ました。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)