同労者

キリスト教—信徒の志す—

聖書の植物

— 香料、薬草、野草から —

 写真と斜体の解説文は、廣部千恵子氏のホームページ「聖書の植物」から同氏の許可により掲載。
 詳細は同氏のホームページ

http://www2.seisen-u.ac.jp/~hirobe/2002march2.htm

又は「新聖書植物図鑑」(廣部千恵子著、横山匡写真、教文館発行)をご覧下さい。

薄荷 ―――>ウマハッカ
Mentha longifolia
シソ科ハッカ属


 (マタイ23:23)(ルカ11:42参照)
 聖書の薄荷にはホースミントMentha longifoliaとする意見が多い。現在イスラエルの溝、沼地、水路にそって自生している植物である。多年生草で高さは40cm~1mになり、小さな毛で覆われている。花は小さな紫がかったピンク色である。古代ローマ人、ヘブライ人、ギリシャ人などは、ハッカを匂いつけや駆風に、また調味料として使用していた。中東ではハッカは紅茶にいれたり、デザートに使用したり、キャンデーにも使用している。
 さて、ハッカはいのんど、茴香(実際にはクミンとされる)とともに当時のユダヤ人には大切にされていたもののようである。薬に、調味に、家や寺院に清涼感を与えるためなどに汎用されていたようである。
 十分の一の献げ物についてはレビ記27:30~、民数記18:21~26、申命記14:22~29に記載されているが、これらに対して細かい取り決めがあまりにも多くなり、心よりも見せかけにこだわるようになっていた。