同労者

キリスト教—信徒の志す—

ショートコラムねだ

— ダビデがダンスをした —


 今回もまた雑談でいくことにしよう。
 「ダビデは、主の前で、力の限り踊った。」(サムエル記Ⅱ 6:14) と書かれている。
英語でもドイツ語でも「踊る」は「ダンスする」である。
 聖書を日本語に翻訳したとき、日本語で「ダンスする」というとイメージがずれるから、訳語を考えたのであろうと推測する。鹿鳴館でダンスが盛んだったとか。ヨーロッパの人々は「バレエ」を「ダンス」とは言わないで、区別しているのだそうだが、日本人には「踊る」と「ダンスする」は違った響きで受け取れる。そう思うのは私だけであろうか?
 日本では民謡という踊りがあり、日本舞踊とか、剣舞などと呼ばれている踊りがあるが、それらをダンスするというとイメージが合わない。
だた、民謡踊りはフォークダンスという名で、世界各国の踊りと共に踊られている。
 ダンスと言われると、男女が組になっておどる「社交ダンス」のイメージがわく。
だがダビデが踊ったダンスは、フォークダンスを呼ばれているものだろうと思う。
日本でフォークダンスと呼ばれて踊られるダンスに、イスラエルのダンスもかなりある。ただ私の知っているイスラエルのダンスは、軽く踊れるものであった。
 脚力が足らなくて、どうしても踊れなかったのは、「コサック・ダンス」であった。蛇足だが、コサックはクルド人同様、国がない。皆そろってこれを踊れるとは、コサックの男たちはたいしたものだ。こういう踊りでは「力の限り」はぴったりする。
 イスラエルの踊りは、日本でも民謡と呼ばれるものに近い。
 民謡の踊りもやってみると、難しい。テレビで踊る風景をみるが、佐渡おけさ、阿波踊り、・・等々、自分でやってみると、さまにならないのである。
 同じフォークダンスでも、ヨーロッパのひとびとは男女の組で踊ることが多いらしい。スウェーデンではハンボ、ノルウェーではポルカ、飛び跳ねるような軽快なダンスである。これは恐らく練習しないとできないであろう。
 アメリカ人はスクウェアダンス、これは男女のペア4組、8人で踊る。基本の振り付けがあるだけで、コーラーと呼ばれるひとが踊りを指示(コール)して、即興でそれを組み合わせて踊らせる。スクウェアダンスの音楽は、アコーデオンとバンジョーがぴったりである。
 ヒップ・ホップというと皆さんも「あれだ」とイメージがわくでしょうか。今はテレビの時代、きっと見ているでしょう。とてもまねができない。ところがこれが学校の体育の正課としているところもあるとか。時代は変わりましたね。