同労者

キリスト教—信徒の志す—

JSF&OBの部屋

~ 昨年をふりかえって ~

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森田 忍

「私たちは、与えられた恵みに従って、異なった賜物を持っているので、もしそれが預言であれば、その信仰に応じて預言しなさい。奉仕であれば奉仕し、教える人であれば教えなさい。勧めをする人であれば勧め、分け与える人は惜しまずに分け与え、指導する人は熱心に指導し、慈善を行う人は喜んでそれをしなさい。」(ローマ 12:6-8)


 昨年一年の間、教会の大切な働きの一つである同労者のJSF&OBの部屋の原稿を担当させていただき、今年も変わらずに担わせていただけることを感謝いたします。
 私達の教会では例年12月の第二、第三の木曜日の祈祷会を年末感謝会と題し、それぞれの家族が讃美をしたり、一年間神と教会とどのような歩みをしたかということを一家の代表者がお証をしたりして、ともに感謝する時を持ちます。私もそのところでお証に立たせていただきました。
 私達の小さな家庭も妻と娘と三人、神の導きの中でこの一年間の信仰生活が守られたことがなによりも感謝なことでした。3月で結婚して三年を迎えますが、この教会で多くの福音の働きに用いられている姿を見て幸いを憶えます。昨年は特にハンドベルグループであるWith Tearsの活動が多くありました。妻もその中のメンバーでありますが、食事の際などによくベルの話になることがあります。ベルの演奏は決して得意なことではないと思いますが、妻なりにその御用を果たそうとしている姿を近くで見させていただき、得手不得手を超えて神が働きかけてくださっていることを感じ感謝しております。

 娘の悟実も昨年11月で1歳を迎え、一人でたくさん歩くことができるようになり活発さもより増し、両手を挙げて元気に歩きまわっている姿を見ながら成長の早さに驚かされます。また、食事の際には席につくと両手を握り、まだアーメンと言うことはできませんが、お祈りの姿勢を取ります。娘も食前にはお祈りがあるという認識があり、この小さな幼子も霊的な成長が与えられていることを感謝しております。

 私自身は、昨年も仕事という面において、多く課題を示されたと思います。自らが担当する班の部下が7月にまた変わりました。彼は5歳年下で、会話をするのがあまり得意ではないらしく、業務にあたっている時や現場の行き帰りの道中などにおけるコミュニケーションが、最初のうちはうまくいきませんでした。私自身もそのような時にトラブルが起きたり段取りがうまくいかなくなったりすると、自分に余裕がなくなってしまい、彼に怒りの感情で接してしまう日が続いたことがありました。
そんな折、家庭集会で嘉納先生に「部下がコミュニケーションが苦手で、どう接していくことで改善するでしょうか?」というようなことを質問させていただいたことがありました。先生は、「彼がどのような性格で、どのような人生を歩んできたかということを気に留めるのではなく、どのような時もあなたが彼にどのように変わってほしいかを自ら行動で示し、コミュニケーションを取り続ける姿勢を見せることが変化のきっかけとなる」とアドバイスしてくださいました。彼がどう改善しなければならないのかではなく、私自身が彼に対して忍耐をもって変わらない姿勢を持ち続けることが大切だということが示され、そのような気持ちを携えて日々に業務にあたり約半年が経ちました。
最近では彼の方から仕事のことはもちろん、趣味のことや日々の日常生活のことなどを話してくれるというところまで変化があり、喜びと感謝を憶えました。福音の働きはさまざまな形であらわされますが、このような仕事上での関わりであっても神が私を強め用いてくださっていることを感謝しております。この年も仕事においても神の御手の中で歩みが進められていくことを信じながらいきたいと願います。


(仙台聖泉キリスト教会 会員)