同労者

キリスト教—信徒の志す—

JSF&OBの部屋

~ 私の職場 ~

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森田 忍

(写真は会堂にて)


「人間の心を探り窮める方は、御霊の思いが何かをよく知っておられます。なぜなら、御霊は、神のみこころに従って、聖徒のためにとりなしをしてくださるからです。神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」(ローマ 8:27-28)

 私が働いている職場では、先月に社長が退任し、社長の義理の息子が新しい社長になるという出来事がありました。新しい体制となり、今後は会社のシステムの見直しや、人事の異動などにより、社員が働きやすい環境を目指していくという決意が新しい社長より表明され、私も社員の一人として自らが果たすべき役割はなんであるのかと考える時があります。

私はもっぱら現場職であり、職人肌と言われる方も多く、会社全体として縦社会の色が強く、それは実際の業務にも大きく影響します。入社して数年間は、仕事を覚えるというよりも上司や先輩との人間関係に苦しみ、それが仕事にも影響し、なかなか思うようにいかない日々を過ごしていました。
教会に通いながらも、仕事と教会とを完全に分け、別々のものとして生活を送っていました。今その時を振り返ると、私はなんと大変な方法を取っていたのだろうかと感じます。結婚が与えられ娘も誕生し、教会と家庭と仕事という生活のすべてに神を見出し、イエス・キリストを信ずる生涯を、そのすべての領域において生きなければならないと思わされます。神が、そのような者でありなさいと願って導いてくださっていることを感じ、感謝いたします。

 さきほどの職場の話ですが、職人の多いこの業界は、私にとって苦手な環境でありました。仕事を一から十までていねいに教えるということはなく、ある程度は目で見て盗むということが求められ、理不尽な目に遭ったとしても、上司や先輩のやり方に沿っていくしかなく、私にとっては長い間葛藤がありました。
神はこの環境の中で、私に何をお示しになろうとしておられるのかと思う時もありましたが、私は信じて務めさせていただきました。この環境に身を置き続けるからこそ、自らの中で見えてくることや、職場の中での人間関係が良好なものへと変化していくことがあると、ここ数年で感じることができるようになったことは、何にも増して感謝なことでありました。自らが苦手な環境だと思っていた私に、神は一つひとつ確かな導きを置いてくださり、このところまで歩みを導いてくださったことに感謝しています。これからもこの与えられた働きに、尚信じて仕えさせていただきたいと願います。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)