同労者

キリスト教—信徒の志す—

JSF&OBの部屋

~ 急な病気で考えさせられたこと ~

keiiti-san

齋藤 恵一

「子どもたちよ。すべてのことについて、両親に従いなさい。それは主に喜ばれることだからです。」(コロサイ 3:20)

  先週娘の胃腸炎が私にも及び高熱と吐き気に見舞われ急患センターに行きました。もう少し若ければ気合いと根性で乗りきれたのかも知れませんが、その時は大事をとって夜遅くではありましたが病院に行くことにしました。
 娘も同じ胃腸炎なのですが、安定して眠っていたので家内が娘の様子をみることになりました。「自分で運転できる?」と家内に言われ、心の中で(この状況見てわからないかな。無理に決まってるでしょ)と思いつつ、「ちょっと、厳しいかな」と答えました。そして、母に迎えに来てもらうことになりました。そうと決まれば家内の準備は素早く行われ、あっという間に身支度が整いました。
昔から知っている「はるちゃん時代」の家内はもうそこにはおらず、母の顔になって家庭を守ろうとする姿がそこにはありました。私は流れるように迎えの車に乗り込み病院へ向かいました。
 実母と二人で出掛けるのは思い出せないくらい久しく不思議な懐かしさを覚えました。私も日々の生活が忙しく両親と過ごした記憶はもう風化していました。
 しかしここで、そういえば体調崩した時、普段作るのを嫌がるすりおろしリンゴを作って食べさせてもらってたなとか、会社を休んで1日看病してもらってたなとかふっと思い出して感謝が込み上げてきました。自分が子育てをするようになってからそのちょっとしたことが実はとても大変なんだということがわかるようになったからでした。
 結婚して子供ができてもまだ母にお世話になっている、自分はなんて情けないんだと思うと同時にどこまでいっても母は母なんだなとも思いました。母が母らしくあることそれは大変だけれども子供の心にずっと残る素晴らしいことと思います。家内にもこの娘の母としてそうあり続けて欲しいですし、私も自ら負うべき任を負い続けて子供の心にずっと残り続けるような父とならせていただきたく願います。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)