同労者

キリスト教—信徒の志す—

JSF&OBの部屋

~ 弱点と向き合う ~

石井 勝

「神が私たちに与えてくださったものは、おくびょうの霊ではなく、力と愛と慎みとの霊です。」 (テモテⅡ 1:7)

先日、会社からの指名で2泊3日の研修を受けてきました。栃木県のホテルを会場に行われ、全国から50名程度が集まりました。職種はIT関係、自動車ディーラー、建設業、運送業など様々でだいたい私と同じ40歳前後の方々が多く参加していました。 研修のテーマは「ベーシック・マネジメント・プログラム」という、ちょっとかっこいい!名前ですが…目的とすると、強いリーダーシップと人間的な魅力を兼ね備えた上司を目指しましょう!というものでした。

研修の内容は、8名が1チームとなり、とある会社で起きている問題を例として、
上司としてその問題に対して具体的にどのような対策を講じるかをチームで議論して、
資料にまとめ、発表するものでした。さらに、その発表に対して、他のチームから採点され、1位~最下位まで順位付けがされます。3日間でこのようなチーム発表は4回行われたのですが、私のチームも「次はもっと良い発表がしたい!1位を取りたい!」との思いで、回を追うごとに議論が白熱して、かつ議論が効率的に進むよう、議事の司会をする人、時間を管理する人、書記をする人、資料まとめる人、発表する人、役割を明確にしながら、周りとのコミュニケーションを積極的にとるようになりました。私もチームから取り残されないよう、研修中ずっと頭フル回転状態でした。
1日の終わりに今度はチーム内でお互いを評価する時間がありました。
20問位の質問が出され「1番リーダーシップを発揮していたのは誰か?」「1番良い意見を言っていたのは誰か?」というものから「1番消極的だったのは誰か?」
「1番チームから外れているのは誰か?」というものまで。
この評価のルールは1問に対して、必ず誰かに手を挙げなくてはいけない為、私も答えづらい質問には、最初大分躊躇しました。
私に対して票が多く集まった項目は「決断力に欠ける。判断に迷いがある」といったものでした。
実は、これらは私の弱点であると感じている部分で、仕事の中でも「これは自分で決めたくない。誰かに決めてもらいたい」と消極的になってしまうことがあります。
今回、初対面の方々とわずかな時間を一緒に過ごしただけで、弱点を見抜かれていたということに驚かされたのと共に、改めて自分の弱さを知らしめられる出来事でした。

教会の集会の中で、先生から「お題目だけの信仰者になっていないか。現状維持で良いと思っている信仰者になっていないか。常に吟味をする必要がある」とお話されることがあります。
信じて、決断して、行動していく信仰者であること。
私自身も弱さと向き合いながらもそのような信仰者でありたいと願います。
そのことを真の喜びとして歩み、その姿勢を示していくことが、子供たちに信仰を受け継ぐことに繋がると信じさせて頂き、尚取り組んで行きたいと思います。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)