JSF&OBの部屋
~ 隣人を救うということ ~
齊藤 恵一
アフリカのルワンダという国で高級ホテルを営む支配人の話なのですが、当時ルワンダという国はフツ族とツチ族がおり始めは仲が良かったのですが、ベルギーの植民地化によりルワンダ国内で民族間の紛争を起こさせツチ族とフツ族が結託して反乱を起こさせないようにする政策をベルギーが実施しました。この事によりフツ族の過激派が出現しツチ族を虐殺し始め国内は悲惨な状況になりました。
そんな中”ホテルルワンダ”は国内最高級の外資系ホテルでした。支配人はフツ族で妻はツチ族でした。
国内情勢が激化するのを見た支配人は家族や従業員、そして客を守る為に人脈やホテルの物資を用いて人々を懸命に救う姿が描かれています。中にはヨーロッパから来た客もおり国連軍はホテルの警備をしてくれていますが、ヨーロッパ人を優先的に国外避難させた後は国連軍も撤退していきます。
”ホテルルワンダ”にいる現地の人々は取り残されてしまいますが、日々激化していく国内情勢でホテルに避難してくる人々はだんだん増えて行きます。中にはフツ族過激派と精通している者もおりホテルの中までもう安全とは言えない状況になり、支配人は決心してフツ族である政府軍の将軍と面会し、脅してまで懸命に人々を助けようとし、その甲斐あってホテルにかくまっていた人たちをフツ族の将軍の扇動のもと難民キャンプまで連れ出し国外へ逃亡させ多くの人々を救ったという話が描かれています。
このほかにも”シンドラーのリスト”という映画も何度もレンタルして見ました。
これも先の”ホテルルワンダ”と同じような内容で一人の男が命がけで多くのユダヤ人たちを救う姿が描かれています。
イエスキリストの救いも似ていると思います。彼も多くの罪びとを救うために命がけで私たちを救ってくれたことを思う事であります。国連軍に見放されたアフリカのその人たちではありませんが、世に見切りをつけられ、先行きに不安を感じながら何となく生きている自分にまだ見ぬ先の未来に向けての希望を与えてくださり感謝しています。キリストのこの救いを喜びつつ、また私も誰かを救いへと導くために日々取り組まさせて頂きたく。
(仙台聖泉キリスト教会 会員)