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キリスト教—信徒の志す—

JSF&OBの部屋

~ 自分へ・・・妻の視点 ~

石井 和幸

「幸いなことよ、あかたが選び、近寄せられた人、あなたの大庭に住むその人は。私たちは、あなたの家、あなたの聖なる宮の良いもので満ち足りるでしょう。」」(詩篇65:4)

 今回は、「妻からみた私自身」を妻になったつもりで書きたいと思います。以下、
「私」・・・妻のこと 「あなた」・・・私(執筆者) のことを指します。

 あなたは根っからののんびり屋でマイペース。私ものんびり屋でマイペース。似たもの夫婦かもしれないけれど、違う面も多いですね。
 例えば買い物のとき、私はお店に入ると、目的のものがどこにあるかすぐ店員に聞きます。
けれどもあなたは、探して見つからないと聞かないで帰ってきます。私は、店のなかで探す時間が勿体なく感じてすぐ店員に聞くけれど、あなたは店員に(ちゃんと見れば分かるじゃない?)と思われるのが嫌で、そのような行動をとります。
それくらいあなたは、人が自分をどう思っているかが気になる人です。そして、人との関りが苦手。人からせかされたり、自分の仕事を人にジーっとみられるのも苦手。本当なら、自分のペースでのんびり生きたい、それがあなたの本質なんだろうと思います。
だから、あなたは仕事においても、家庭においても少しでも忙しくなると、すぐ心が切羽詰まってしまう。そして、思うようにいかない体と心を制御できず、身内であればあるほど当たってしまう。
あなたのために、事業のために助けようとして懸命に仕えている人、時間と労を犠牲にした人へのことば遣いや評価が不適切なときもあります。子どものためにと早く帰宅してきたときも、結局は疲れて自分の部屋に閉じこもってしまうときもあります。

   結婚前、私はあなたが不器用ながらも、神に仕え、愛するが故に人に仕えていくあなたを見ていました。
今、本当に私たち夫婦にとって家庭においても、事業においても大事な時期を迎えています。
子どもたちの前で、真実であり、主にあって希望を与える親でなくてはなりません。あなたは得意なもの、興味のあるものには労を尽くすけれども、苦手なことについても積極的に一緒に取り組んでいきたいです。
神が私たちをそこに召してくださり、土の器である私たちに使命を与えてくださったのだから。

 そのために、どうか冷静に話し合うことに取り組んでください。
隣人にの話に耳を傾け、ひとりで悩んでないで私にちゃんと話をし、ときには牧師や先輩のところに聞きに行ってください。
聞いたなら行うこと、どうすればできるか考えることをきちんと取り組んでください。やればいい、というのでは物事は動きません。そして、落ち着いてちゃんと手順を踏んで、何より責任から逃げずに事を進めてください。
あなたが言葉足らずなのは分かります。
あなた自身、最近従業員に対し、(高圧的ではいけない、先生が僕に関わってくださるように、僕も同じように丁寧にやるんだ) ということを私に言ったし、私もそのようにすることを勧めたように、愛する近い方々、ともに生きている大切な人格に対して心を配ってください。それが、私たちが負うべき十字架、十字架のもとにいることだと信じています。

「訓練だと思って耐え忍びなさい。神はあなたがたを子として扱っておられるのです」 (ヘブル 12:7)

(仙台聖泉キリスト教会 会員)