同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 一年を振り返って —

石井 行雄



「わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。」(詩篇 103:2)

  過ぐる年は、私にとって忘れられない感謝の年となりました。70歳という節目の年であり、若い頃漠然と「70歳までは生きたい」と思っていた年でもあります。
 仕事においては、今の会社で5年間働くという目標が果たされた年でもあります。
 そういう意味で私にとってこれからは余生ということになります。
 目指すは80歳であり、会社はあと3年勤めることにしましたが、その後も体力の続く限り何らかの仕事を続けたいと思います。  何よりも感謝なことは十月に長い間祈ってきました長男と貴子姉の結婚式が、多くの方々の祝福の中、執り行われたことであります。
 初めて二人の結婚の話を聞いた時、私はうれしさよりも心配の方が大きかったことです。親が子供のことを心配するのは当たり前とも思えますが、相手はミッションスクールで学んだとはいえ、キリスト教と関係なく生きて来られた方で、これからどうなって行くのだろうと思いました。
 貴子姉は一番大切な宗教と結婚という二つの問題を乗り越えなければならなかったのです。けれども姉には勇気があり、求めて行動し、決心するという前向きな姿勢がありました。
 結婚するには同じ価値観が必要なことを知り、進んで教会に通い続け、五月に救われ、七月に洗礼を受け、結婚へと導かれました。
 これからのことを思う時、神はルカによる福音書11章10節の聖句にあるように門をたたき、求める者に与えてくださったのです。
喜んで教会に通い、教会音楽に奉仕する姉妹の姿は私にとって大きな慰めです。ここまで憐れみによって導いて下さった主に栄光を帰すると共に二人の結婚のために祈り、愛の労を取ってくださいました山本先生、教会の兄弟姉妹、式に御列席くださいました全ての方々に感謝いたします。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)