同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 献 身 —

hatumi-san

森田 初実


(写真は HIS OWN のサテライトコンサートから、 本文中に父と書かれている遠藤兄祈りのひ孫はベビーカーの中に)

「小さい事に忠実な人は、大きい事にも忠実であり、小さい事に不忠実な人は、大きい事にも不忠実です。」(ルカ 16:10)

 今年私に与えられたみ言葉です。
私の母は去年の9月に召天し、今年の1月末から私たち家族は、東京から私の父を迎えて一緒に生活をすることになりました。
 父は81才になります。私たちは数年前から両親が仙台にきて、共に生活することを願い、祈っていました。両親はクリスチャンです。私たち家族も教会に通い、イエス・キリストの十字架の贖い、血潮を信じております。両親も若い時にイエス・キリストの十字架を信じ、結婚をして私と弟、妹を生まれた時から教会に連れて行きました。

 両親はとても神を愛し、生活そのものが神の前に真実に歩んでいました。その影響は私の心にも大きく、私自身もクリスチャンとの結婚に導かれました。私の三人の子供たちも神を愛し、信じる生活を選び、その価値をとても大切にしております。両親のイエス・キリストとの出会いがなければ今の私たちはなかったでしょう。

 父は仙台で生活をするようになって孫と一緒に大好きなソバを食べにいったり、床屋に連れていってもらったりと、穏やかな日々を過ごしています。それでも忙しい日々を送っている私たちのペースに合わせている姿をみるときにととめお不便な思いをさせていることに申し訳なく思うことです。しかし、毎週日曜日の礼拝や集会では、ひ孫に会うことが楽しみになっています。私と二人で祈りの時間を持つ時、必ず孫のお嫁さんとひ孫の名前をあげて祈っています。母はひ孫を見ることはできませんでしたが、父が祈る時、今はまだ何もわからないひ孫にも両親の信仰が継承されていくことを期待しております。

 私たちの教会での今年の礼拝メッセージの中で、献身ということが語られています。
私の側に父が加わり、ますます家族に対しての私の献身の姿が問われます。家族は神が与えて下さった一番身近な人格おの交わりです。者会でもたくさんの人々との関係をもつことですが、家族は特別な人格の交わりを育んでいくものと思います。私は神を第一とし、神が中心となっている家庭であることを願います。それが信仰の基盤となり価値あるものとして歩みをしていけることと感じます。この大切な価値を次の世代にも伝えていくことを、私たちの教会では祈られ、メッセージが語り続けられています。私にもその現場が与えられていることに感謝致します。

 両親が救われて60年以上も神と共に歩み続けることができたことを、教会の先生方、教会の方々にも心からの感謝致します。長い信仰生活が導かれ守られてきました。
 父のゆるされた生涯を、今度は私が献身をもって共に歩んでいいきたいと願っています。そして父が元気で神と共に生き生きとした信仰を孫たちが少しでも長く見ることが出来るように願っています。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)