同労者

キリスト教—信徒の志す—

ショートコラムねだ

— 教える能力 —


 私はテレビをよく見るが、あらかじめ番組を選んで見るということはニュース以外めったにない。だいたいはたまたま見ているうちにハマった・・ということになる。
1月ほど前にたまたま見た番組が、元日本代表選手であった大山加奈が、小学生の女子バレーボールチームを指導している場面であった。後追いでだんだん分かったのは、それはライオンのグータッチという番組で、いろいろな競技をやっているらしいということである。小学生のバレーボールチームを指導しているその番組にハマって、土曜日午前中に放映しているその番組を、3週間(1回抜けて2回)見てしまった。
チームの名前は横須賀ミニーズ、指導したのは2ヶ月間とのことなので、前から放送していたらしい。

 なぜハマったのか?
それは大山加奈の教える能力に目を見張る思いであったからである。
彼女の教えていたチームは対外試合で1回も勝ったことがなかったらしい。
 ミニーズのメンバーは試合にでられるぎりぎりの人数しかいない。
バレーボールについての才能があろうがなかろうがとにかくでなければならない。
 アタッカーをするのには身長が必要である。メンバーに身長170センチの子がいてその子がアタッカーの中心となった。
サーブ、レシーブ、トスといった基本的なことをどうやって身につけさせるか。
その上、バレーボールはチームプレーを求められる。ひとりひとりの力が組み合わされて、はじめて得点に結びつく。
 個人の意欲、技術の上達、チームワーク・・それを指導していく内容が、わずか25分の放映時間で感じ取られた。
 この記事を書いているすぐ前の土曜に、最終回・・県大会の準決勝と決勝があった。結果は準優勝であった。

   大山加奈について私は今までまったく知らなかったが、本人も、加わっていたチームが全日本バレーボール小学生大会で優勝、さらに中学校でも、高校でも全国優勝を果たしたということである。2002年の世界選手権、アジア大会にただ一人の高校生メンバーであったらしい。

 教会を建築物に見立て組み込まれる部分となること、人の体の器官としてそれぞれの部分の役割を果たすことなどを思うのであるが、それはいつもそこには原石しかなく、磨かれて輝くのである。
 羊飼いが見た詩篇23篇という本を皆さんは読んだだろうか?羊はよい養い(指導)によって、牧者(指導者)に、そして神に、豊かに報いるものとなるのである。