同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 教会に生きる喜び —

石井 ミワ


「主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。
主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。
主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます。
たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。
私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、私の頭に油をそそいでくださいます。私の杯は、あふれています。
まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追って来るでしょう。私は、いつまでも、主の家に住まいましょう。」
(詩篇 23篇)

 この年はコロナ禍の中、自らの信仰を問われながら、それでも神の御手の中で一つ一つ歩みが進められてきたことを本当に感謝しています。
悩みの中で、必要な手が打たれ、礼拝と祈祷会も守られて、日々の糧をいただいて社会の中で生き抜くことをさせていただきました。
教会キャンプも今回は宿泊はせず、対策をして教会を会場に行うことができ、兄弟姉妹と分かち合いの時、また、楽しい時を過ごさせていただき、感謝を覚えました。

 教会キャンプではグループに分かれて分科会が持たれるのですが、私はその中で「教会に生きる喜び(朝岡勝著 教文館刊)」という一冊の本を紹介させていただきました。
私の心に残った一節をここでもご紹介したいと思います。
「キリストにある喜びの中で礼拝をささげ、みことばを聴き、洗礼にあずかり、主の食卓を囲み、福音を宣べ伝え、キリストのからだを建て、互いに仕え合い、嵐の中を進み、神の国の完成を目指して旅を続けていく。それが教会に生きる喜びの経験そのものです。」

 この一文を読んだ時に、自らの人生に起こった一つ一つの出来事が思い起こされ、また、この教会に集うようになってから教えられてきた一つ一つのことが頭をよぎりました。そして、その一つ一つの積み重ねが今の自分を形作っていることを本当に感謝に覚えました。

 今、礼拝の中で「変革」が語られています。自らの力不足を感じることは多々あっても、神の御旨を知った時に、神の御手の中に陥って物事を進めていくならば成し遂げることができることを教えられています。
ここまで与えられてきた変革を尚自らのものとしながら、更なる変革を期待しつつ歩みを進めていきたいと願っております。

(仙台聖泉キリスト教会会員)