同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 「同労者」刊行20年を迎えて —

茂永 進


「ですから、あなたは、私たちの主をあかしすることや、私が主の囚人であることを恥じてはいけません。むしろ、神の力によって、福音のために私と苦しみをともにしてください。」(テモテⅡ 1:8)

 今回の2019年10月号で「同労者」初刊から20年を迎えました。
発起人として、現在まで毎回の執筆と発刊の労を担われてきました野澤睦雄兄に心より感謝します。 野澤兄の「同労者」に対する熱意は並々ならぬものです。
本当に神の大いなる助けと支えがありましたことを覚え、神に栄光を帰します。
執筆の多くは野澤兄と仙台教会の信徒の方々が中心となり、生き生きとした、神を信じる真摯な姿が文章で証しされてきました。私もその一端を担わせて頂けたことを感謝しています。
 この20年の間に、「同労者」のホームページも制作されてインターネット上に掲載され、容易にバックナンバーを読むことも含め、私たちの団体である聖泉連合に留まらず、より多くのクリスチャンの方に知って頂けるようにも整えられてきました。
 私が今後、この「同労者」に願うことは、団体、教団を超えたクリスチャンの方々にも今まで以上に投稿して頂けるようになることです。
20年、毎月発刊を欠かすことなく続けてくるには、その執筆の締め切りをしっかり守ってその責任を担う方が必要でした。今もそれは変わりありません。
必然的に発刊元の仙台教会の信徒の方々の執筆が中心になりました。
わかる人が読めば、その執筆される内容の根底には同じ信仰の価値観が流れていることがわかります。
それは、私たちの教会が、牧師による牧会がしっかりとなされ、クリスチャンの家庭建設に重きが置かれているからです。代を重ねていく中で、教会が成熟し、信徒一人一人がその責任の中に積極的に生きているからだと実感します。
 しかし、同時に私たちの教会色の強い内容になってしまっていることも感じていますので、今後、より多くのクリスチャンの方々が投稿出来るように、超教派的な内容のコーナーや企画が「同労者」に掲載されることも期待しています。
 この「同労者」を通して、多くのクリスチャンの方々が福音の労を共に分かち合い、助け励まされる機会となっていくことを願います。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)