同労者

キリスト教—信徒の志す—

JSF&OBの部屋

~ 救いを振り返る ~

森田 忍

「しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとされる特権をお与えになった。この人々は、血によってではなく、肉の欲求や人の意欲によってでもなく、ただ、神によって生まれたのである。」(ヨハネ 1:12-13)


今年の7月を迎えると、私自身救いの恵みにあずかってから9年になります。当時私は20歳であり、同年代の兄弟姉妹が救われ、その証を聞いていて、自分にはいつ救われる時が訪れるのだろうかという気持ちでいたことを覚えています。
そんな時、私が救われるきっかけとなった出来事がありました。私は当時から福音の働きとしてミルフィーユという若い兄弟姉妹によるゴスペルグループのバックバンドでドラムを担当していました。そのコンサートである曲を演奏しながら、涙が止まらなくなり、自分でもその感情がどのようなものなのかわからず、曲は終わり、コンサートは終了していきました。
その頃の自分は、就職して3年目でした。教会には通っていましたが、心から神を信じること、本気になって福音の働きや教会での働きを行っていたかというと、そうではありませんでした。また自分の中でも神を心から信じるとはどういうことなのか、向き合うことができずにいたと、振り返る時に思わされます。
 コンサートが終了した日の夜に、山本盡子婦人伝道師から、携帯にメールが届いていました。メールの内容は、「あなたのその涙は何に対する涙ですか?」との問いでした。私は、その問いが先生を通して神が語りかけてくださったことによるもののように感じました。心の底から神御自身を感じること、そしてこれからこの教会の中で私が歩んでいくために、何が必要なのだろうかと考えました。それは今まで自分が犯してきた罪を告白すること、イエス・キリストを信じること、生涯をこの教会の中で生きることだと示されました。私は山本嘉納牧師の元へ行き、自らの罪を告白し、先生に祈っていただき、救いの恵みをいただくことができました。
 そこから今に至るこの9年間の歩みは、自らの思いとは違う出来事も多くありましたが、神はこの私に教会と生きる喜びと、問題や課題を乗り越えるための教会の方々との関わりを豊かに与えてくださっていることを感謝しています。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)