同労者

キリスト教—信徒の志す—

JSF&OBの部屋

~ 一流のクリスチャン ~

齊藤 恵一

「ただ、キリストの福音にふさわしく生活しなさい。」(ピリピ 1:27)


今年も半年を過ぎ後半に入り、未だ続く新型コロナウイルスの影響により生活様式が去年に比べがらりと変わっているなと感じます。
去年付ける事の無かったマスクを今では当たり前のように付け、手洗いやうがいも頻繁に行うようになり、アルコール除菌をしたり外出の自粛要請がされたりと、当たり前だった生活も今年に入ってから大きな変化がもたらされました。
上半期、教会の中でも様々な対策の中、家庭集会がお休みになるときもありましたが、6月からもう一度再開させていただき、今月も感謝のうちに幸いな家庭集会の時をもたせていただいたお証をさせていただきます。
 今回私の中で特に大切と感じたのは『奉仕』についてのお話でした。サービスとも言い換えられますが、この『奉仕』にも一流といわれるものがあり山本嘉納先生や盡子先生が家族旅行で受けた様々なおもてなしやこだわりを通して感じた事を語ってくださり、そのことを通してサービスを受ける側の心に変化や感動をもたらすということや子供たちに価値観や本物の世界を見せる素晴らしい機会であることが語られました。
また信仰生活の中でもこのプロ意識がとても大切であり、私たちクリスチャンも一流であるかどうかが問われると語られました。それは身近な家庭の中ですでに始まっており、隣人を自分自身のように愛せよという聖書の言葉の通り近くの人を大切にする人は神をも大切にしていると語られました。逆も同じで神を大切にしている人は隣人を大切にするようになると語られました。
集会の後、家内と分かち合う中で私の中で蘇った話ですが当時私が大学生の頃、教会掃除が終わった帰りにふらっと入った喫茶店の事を話しました。当時の印象では見た目はとても小さく薄暗かったのですがとても良い雰囲気の外観に魅せられ立ち寄りました。すると中は広々と暖色系のライトで雰囲気も良く落ち着きのある店内でした。しかし中にいたお客さんのほとんどは私のような若い学生はおらずサラリーマンや中高年の方が沢山おり印象と違って驚きと少し緊張した印象でした。
入るとすぐ脇に店員の人が立っておりカウンター席まで案内してくれました。そして席まで来ると椅子を引いてくれました。私は今までそんなことを受けた事が無かったのでやっぱり凄い所に来てしまったと思いました。その後静かにメニューを渡され店員の気品のある所作に圧倒され、緊張しながらも彼らの作り上げた喫茶店の世界観やおもてなしに魅せられ、一流を、図らずも味わい感動したことが思い出されました。
家庭集会の話に戻りますが、神様は嘉納先生を通してもう一度当時の自分と照らし合わせながら私にとって大切なこと、父親として娘に何を見せ続けなければいけないのかを嘉納先生や盡子先生の通ってきた経験をもとに教えてくださいました。
神様を身近にとらえ続け神様の見せて下さる世界を自分のものとして行きたいと思いました。そしてそれを現し見た者を感動したり心動かしたりすることのできる者となりたいです。まずは家庭の中で夫として、父として妻と子供を感動させたいです。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)