同労者

キリスト教—信徒の志す—

わかふうふ、わかもん、いっしょに学ぼっ!

— 7月4日土曜日、雨一時晴れ —

玉城 義

「私はすべてのことを、福音のためにしています。それは、私も福音の恵みをともに受ける者となるためなのです。」(コリントⅠ 9:23)

  私の会社に佐藤さんという同僚がいます。昨年、教会のサマーキャンプにご夫妻で参加し、釣りを共に楽しみました。それをきっかけに、もう一度釣りを趣味にしたい、もう一度茂永進兄、私と一緒に釣りがしたいと相談を受けました。正直、私は釣りをしてきた者ではありませんし、釣りをしたいとも思いませんでしたので、行く気になれませんでした。
 しかし、毎回職場で顔を合わせる度に誘いを受けるので、これはもしかしたら佐藤さんとの関わりの良い機会と思い、茂永兄に相談しました。忙しい兄弟ですから、最初は乗り気ではなさそうでしたが、兄弟は私が思っている以上に力の入れ方が違いました。
 梅雨の時季、雨続きの日々、予定していた7月4日(土)も天気予報は1日雨。
佐藤さんからも延期の話がでる中で、私は内心ほっとした気持ちで、茂永兄に電話をかけました。
 しかし、茂永兄は『雨、一時晴れ』午後は晴れると最後まであきらめませんでした。
 牧師先生とそのことを話す機会がありました。牧師先生からは、
 「兄弟は、心から釣りをやりたいんだよ。あなたにはそういう遊び心がないんだよなあ。子どもをひきつける為には、そういうものがないとねぇ・・」と。
 そのことばが私の心に痛く突き刺さりました。
 いろいろなことを思いながら当日を迎えました。
 予報通り、午前中は雨。しかし、釣りをやろうとした午後には、見事に雨が止み、釣りに行きました。そして私はなにも持たず子ども達を連れて現地へ。佐藤さんは私の子ども達の釣り具まで用意して下さり、茂永兄からはお菓子や飲み物を頂きながら釣りが始まりました。
 茂永兄は佐藤さんと会話をしながら釣りをし、佐藤夫人は私の次男と一緒に「どうやって魚は息をするの?」などの次男の質問に丁寧に答えながら釣りを楽しんでいました。そして私は長男と一緒に釣りました。
 2時間の釣り・・・茂永兄はハゼ、佐藤さんはイシモチ、そして私もなんとはじめて小さな小さな小魚を一匹釣ることができました。
 それは、私にとって大きな感動でした。
 その後、また雲行きが怪しくなり、雨がぽつりぽつりと降り始め、どしゃぶりとなりました。釣りを楽しんだひとときは貴重な晴れ間でした。
 すべてのことを福音のためにしている茂永兄の姿を見、私もなんとかその恵みに与りたいと思いつつ、良い体験をさせて頂きました。
 今年も8月にサマーキャンプがおこなわれます。そこでも茂永兄主催の釣りが予定されています。
 私も釣り道具を買おうかな・・・。

 「あなたの始めは小さくても、
その終わりは、はなはだ大きくなる。」
(ヨブ記 8:7)


(仙台聖泉キリスト教会 会員)