同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 早天祈禱会の恵み  —

茂永 進


「エリヤは、私たちと同じような人でしたが、雨が降らないように祈ると三年六か月の間、地に雨が降りませんでした。そして、再び祈ると、天は雨を降らせ、地はその実を実らせました。」(ヤコブ 5:17-18)

 今年も8月の初めに私たちの教会でサマーキャンプが行われました。教会に集う幼子から中学生までの子供たちの大切な交わりと成長の場として、楽しいプログラムが用意されていました。先生方、若い兄弟姉妹の見えざる準備とご奉仕がなされたことを心より感謝いたします。このサマーキャンプは大人の参加できるプログラムもあり、私は特に山田大兄が担当されている早天祈祷会に大いなる神の恵みを感じています。毎週木曜日の夜に祈祷会は開かれていますし、第二木曜日は導かれるままに祈る機会を与えて頂いていますが、毎年、祈りの大切さと祈ることへの力を与えて頂ける時として捉え、集っています。
 私は日々のデボーションの時も神に様々なことを祈っていますが、この早天祈禱会で私は神に祈る緊張感が高まり、その祈る事柄にも切なる思いと願いを神の前に告白する時となっています。私は、自らに与えられている事業が教会と共に生かされるものとなることを切に神に祈りました。昨年、体調を大きく崩し、事業の存続も危ぶまれたことでありましたが、神は大いなる御手を動かし、体調の回復と家族の支えと共に事業も維持させてくださいました。私は、先生方、兄弟姉妹に見えざるところで祈り支えられていたことを思い、共に集い祈っている兄弟姉妹の告白に思いを寄せて、神がその告白に応答してくださることを願うのです。
 神は、その告白が真実である方に確かに道を開いてくださると確信しています。具体的な結実の恵みと喜びは、その祈った方と、共にその祈りに和し、そのことの為に祈り続けた隣人に与えられるものだと実感します。
 私は、祈られた兄弟姉妹の幾人かの祈りに心が留まりました。集われたすべての方の祈りの結実を願うことも正論ではありますが、切なる思いを神に叫んでおられる祈りに、神がお答えくださることを祈ることであります。
 来年のサマーキャンプの早天祈禱会にその祈りへの神の応答と結実があることを信じます。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)