同労者

キリスト教—信徒の志す—

わかふうふ、わかもん、いっしょに学ぼっ!

— 子ども達の姿を見て —

山田 保

「まことに、あなたがたに告げます。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに、はいることはできません。」(マルコ 10:15)   

 2022年もこのところまで、信仰者として立ち続けることを許していただき、心から感謝いたします。振り返ると、たくさんの営みを為した一年であったと感じます。
2021年12月、私たちの家庭は引っ越しをしました。
年が明けて新居は、「仙台聖泉一本杉キリスト教会」と名付けられ、その教会での行事が様々に計画され、数多くの働きがなされました。私は、その中でも「サンデーキッズ」という子どもメインの集会の担当になり、働きをさせていただきました。
その働きの中で私は、信者の子ども達、そして彼らが集会に連れてくる教会外の子ども達と関わり、彼らの楽しそうな表情や、集会に積極的に参加する姿勢を数多く見ることが出来ました。
教会外の子どもたちは、メッセージを聞いて、「えー?イエス様って馬小屋なんかで生まれたのー?」「マリアってイエス様のお母さんなら神様の奥さんなの?」などの率直な疑問を口にして、本当にまったく知らないところから、少しずつキリスト教を理解している様子が見え、クリスチャンの家庭に育った私にとっては新鮮な驚きでした。
一方、信者の子ども達の様子を見ていると、今までの教会内だけのものとは違う要素が入って来る人間関係に、初めは少し戸惑いを感じたようでしたが、徐々に笑顔が見えるようになり、教会外の子ども達に対しても親しく話しかけるようになって行きました。
彼らの、自分たちを信仰者として豊かに表し、教会外の子どもたちに対して友として関わっている姿に、私は彼らが福音に生きていることを強く感じ、大変励ましを受けました。
私が小学生、中学生の頃は、自分がクリスチャンであることを学校の誰にも明かしたことはありませんでした。それは、周りの友達や先生とでさえも生活環境や価値観が大きく違うということに、恥ずかしさや特別感があり、それを話すと、孤立してしまうのではないかという恐れが当時あったのだと感じます。
しかし、今の子ども達は周りの友達に、自分はクリスチャンであることを堂々と明かし、教会に誘うことまでしています。
この一年彼らのそのような姿を見させていただき、それがどんなに大変なことかを知る者として、この教会に語られ続けて来た信仰の継承というメッセージが生きて現れていることを強く感じました。キリスト教を日本にも文化として広めていきたいという願いを山本光明先生は語っておられました。その希望が嘉納先生に受け継がれ今も生き続けていることを、まだまだわからない者ですが、私は子供たちの姿を通して感じることが出来ました。
新しい2023年を迎えようとしていますが、私自身も信仰の継承者の一人として、そのような働きの実を残せるようにチャレンジしていきたいと思います。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)