読者の広場 <短歌>
— 江ノ島再訪 —
鈴木 健一
生まれ育ちが東京ですから、江ノ島は小学校の頃から何度も行っています。最近、妻が「海が見たい」というので、出かけました。埼玉県には海がないのです。近頃は、湘南新宿ラインという便利な列車があり、大宮から東京を越えて横浜をぬけ、大船まで乗り換えなしです。大船でモノレールに乗り換え、江ノ島に着きました。懐かしい景色を思い出しながらみましても、短歌をやり、年をとって、自然との付き合いが深まってきたのを感じます。
江ノ島へと辿る道筋
リゾートのマンション聳え
浜は見えずも
海渡る長き橋の上(え) 風のむた
過ぐるかもめの足を縮めて
日を浴びて黒猫寝そべる 山腹のテラスに座せば
眼間(まなかい)に鳶
|
(インマヌエル大宮キリスト教会 会員)