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質問してみよう「聖書を学ぶ会」—45

「イエスは彼を見つめ、その人をいつくしんで言われた。「あなたには、欠けたことが一つあります。帰って、あなたの持ち物をみな売り払い、貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、わたしについて来なさい。」
(マルコ10:21)

 今月の聖書を学ぶ会も、山本嘉納牧師の熱の入ったメッセージと、質問に対する、率直な意見、質問者への深い配慮。時には厳しいおすすめがなされる時であります。

 今回も石井ミワ姉妹から「礼拝でのメッセージの中で人のもつ優越性に気を付ける。」ということはどういうことかの質問がなされました。
上記の御言葉の中の一人の人のことを取り上げて、イエスは慈しんで、彼の、人よりまさっている、優越性の部分にメスを入れて変革を望んだのですが、彼は従うことができない姿を明らかにしました。それを他人事とせず、私たち自身にもそのようなところがないか自らを省みるようにと忠告して下さいました。
 私たちの信仰生活の重心が知らぬ間に世の価値観にすり替わり、自己の喜びのために会社が儲かれば良いだけになってしまって福音的生き方の価値を無くしてしまわないようにということでした。
 この世は優越性と自己満足、自己中心、見えるものに価値をおき、そこで勝ち組、負け組などの判断をしているが、信仰者は、見えないものに価値を置き、そのうえで商売が広がりを持つことはよいことである。私たちはきちんと自分を客観的に見てもらう人をそばに置く必要性も加えて語られました。
 人は自分の重心がどこに傾いているか、や、何に優越性を持っているか、など、冷静に見てくれます。自分では気が付かないところをきちんと指摘してもらうことは幸いなことです。神は人をお使いになり私たちの弱さにメスを入れて変革を望み成長ある信仰者と期待して下さっています。
 しかし人の心は頑ななものであり従って行動に移すことがなかなかできないものであります。

(仙台聖泉キリスト教会:山田 行)