論説
— 讃美で迎えるクリスマス —
「彼らがそこにいる間に、マリヤは月が満ちて、男子の初子を産んだ。それで、布にくるんで、飼葉おけに寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。」
(ルカ2:6-7)
これからしばらくの間、クリスマスで世の中がにぎわいます。町ではクリスマスセールがはじまり、クリスマスの歌が店に流れ始めています。クリスマスの歌を聴くと私たちは自分たちの讃美歌を思います。古くから歌い続けられている讃美歌に、心をとめ、その深みに入れられることは幸いです。
- ああベツレヘムよ などか独り
星のみ匂いて 深く眠る
知らずや今宵 暗き空に
常世の光の 照り渡るを - 人みな眠りて 知らぬ間にぞ
御子なるキリスト 生まれたもう
朝の星よ 歌いまつれ
神には御栄 地に平和と - 静かに夜露の 降るごとく
恵みの賜物 世に臨みぬ
罪深き世に かかる恵み
天より来べしと 誰かは知る - ああベツレヘムの 聖き御子よ
今しも我らに 降りたまえ
心を潔め 宮となして
今より常磐に 住まいたまえ
インマヌエル讃美歌402
- 御位をも御冠をも 捨てて降りましし
栄の主を宿しまつる 所はなかりき
ああ主イエスよ来ませ 我が心の中に
ああ主イエスよ来ませ ここに汝が御座あり - 鳥にねぐら狐に穴 備えられてあるに
身を低くし来たりし主を 迎うる家なし - 御言葉なる救い主を 人は打ち退け
薔薇の冠頂かせて 磔となしぬ - 救い主よ終わりの時 我に語り給え
永遠の家は既に 備わりてありと
インマヌエル讃美歌405
讃美歌を2つ取り上げましたが、いずれも、「主よ。私のこころに来て下さい。」と叫んでいます。こころを開いて、以下のとおり主のご期待に応えようとしています。
主はこういわれます。「わたしはあなたのこころにはいり、あなたと一緒に住みたいのだ。」と。
「見よ。わたしは、戸の外に立ってたたく。だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしは、彼のところにはいって、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。」(黙示3:20)
主が、こころに来て下さるか否かは、私たちにかかっています。クリスマスに、その秘密を悟らせて頂き、主を豊かに宿すことのできるお互いでありますように。