同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— 私の働きが生きたものとなることを願って —

森田 心

「キリストによって、からだ全体は、一つ一つの部分がその力量にふさわしく働く力により、また、備えられたあらゆる結び目によって、しっかりと組み合わされ、結び合わされ、成長して、愛のうちに建てられるのです。」
(哀歌3:41)

 今年もまだ11、12月と残されていますが(執筆時)、一年を振り返ってみて私の中に強く残り続けているのは、昨年一年を通して語られ続けたてきた主の力強さをどう捉え、揺るがない教会が立ち得ていくことが出来るかということでした。その中の一つ「共生という言葉の意味を深く感じながら、今年どう教会が力を揃えて踏み出していけるか、そこに私の働きが生きたものとなることを願って、心の真ん中に据えて歩んできました。信徒説教や聖書研究会、又、教会キャンプで与えられた私の御用の中でも表す時があり、説教に生き続け、生きる教会でありたいと語らせていただきました。
 その為に「説教者との関係と距離感が大切になってくることを示されています。説教者の持っている価値観や目線、そして歩幅を掴み取ることによって互いに補い合いながら、相互の業によって一つ一つ神の御旨に沿う群れの歩が成されて形作られていくものだと思います。
 山本牧師の牧会のなかで、一週の説教に立って語るより、遙かに多くの時間を若い者達との関わりの中にいて下さっています。彼らと運動や食事を共にすること、時には買い物や物作りまで交わりの時を持たれています。多くを教えるより感じることの出来る価値を一緒に居るからこそ見えるものを彼らの魂の内に薄紙を一枚一枚重ねていくようなことに尊き時間を私達愛する者達の為に共に生きて下さっています。
 その関わりによって、きっと彼らが後に主の御旨に生き、教会の主柱となって立っていく時がくるのだと信じます。
 若者達が救いの恵みに与ったこの年の福音の働きは、私たちの教会に於いてもとても大きな力となりました。
 形作られてきた教会のいのちがいよいよ切にまことのいのちをえていく群れとなることが出来ますよう願っています。

(仙台聖泉キリスト教会 会員)