巻頭言
— 主のご計画に従う —
齊藤 望
「わたしは、わたしの名のために、怒りを遅らせ、わたしの栄誉のために、これを押えて、あなたを断ち滅ぼさなかった。見よ。わたしはあなたを練ったが、銀の場合とは違う。わたしは悩みの炉であなたを試みた。」
(イザヤ48:9-10)
今年の年頭に与えられた御言葉によってこの年も歩みだすことが出来ました。
この年も、冒頭の御言葉のように滅びを免れたものが悩みの炉で試みられると語られたように、自分自身も主によって練られてゆくものとして主のみ心を伺いながら歩んでいこうと決意し、信仰の実践が始まりました。
昨年より長男の結婚が導かれ、11月には婚約式、そして3月20日には結婚式を迎えられたことが出来、 多くの方々に祝福され幸いの内に結婚式が執り行われ、区切りとして、また新たなスタートとして二人が新しい家庭を築いていくことの実感を覚え感謝しております。
この結婚に関しては、私共夫婦の間での一つの決め事がありました。それは婚儀の進め方考え方等については、話を聞いて相談を受けたりアドバイスはするけれども、決定は長男にまかせようということでした。
そのことは、人の考えで始まったものでなく(もちろん山本牧師のお勧めであります)、主の導きによるものとして従っていくという信仰に立ってのことでした。それは主のなさろうとしておられるご計画を私共が不用意に発言をしたり、決定することによって成就することが出来なくなることがないようにとの思いからでした。
教会での結婚は、一般的な結婚とは異なった結婚観を持ってこれから二人で主に従っていくという信仰の表明であり、長男の言葉の内にも自分の思いや考えを見直しそれらを捨てて神の恵みの本流に乗って信仰者として歩んでいきたいとう思いが受け取れました。
結婚すること一つをとってもそこには多くの難題がありましたが、その事柄もひとつずつ導かれて越えていくことが出来たようです。
「主のご計画に従う」、これはこの結婚を通して十分に考えさせられたことでした。
自分の思いや、計画ではなく導きによって物事がなされるときには、そこに導き手を神は用意してくださり、人の思いや計画でなくより良い方法で成し遂げられることを実感いたしました。
まだ救いを知らない子供たちがおりますが、今年の祈りの課題として導かれることを願っています。
「主のご計画に従う」こと、自分の思いを捨てて従うことの大切さをわかる時が来るまで私共両親とともに滅ぼされることなく、悩みの炉の中で試み錬られることを願います。
このことも「主のご計画」の中にあるものと信じつつ祈り歩んでいきます。
「すべての祈りと願いを用いて、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのためには絶えず目をさましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くし、また祈りなさい。」
エペソ6:18