同労者

キリスト教—信徒の志す—

巻頭言

— わたしにとどまりなさい —

齋藤 優子

「わたしにとどまりなさい。わたしも、あなたがたの中にとどまります。枝がぶどうの木についていなければ、枝だけでは実を結ぶことができません。同様にあなたがたも、わたしにとどまっていなければ、実を結ぶことはできません。」
(ヨハネ 15:4)

 この箇所は今年与えられた御言葉です。日常の慌ただしさの中にあって自分が今どこに立っているのか見失いそうになる時に、この聖句が与えられました。
 “わたしにとどまりなさい”“わたしにとどまっていなければ実を結ぶことができません”と私の心の中に大きく響いてきたことです。神様がそこにいらっしゃることを覚えつつ、私自身が神様の前に立ち返らせて頂くことができる幸いを感じたことでした。
 昨年12月から私にとって新たなチャレンジを示されました。それは主人とともに事業をするということです。主人にとっては長い間の祈りであり目標だったことでした。事業をする上では十分な時ではありましたが、世の中で云えば半分無鉄砲ともいえるほど整っている状態ではないものでした。けれども支えてくれた家族の助けもあり何とかお店をだすことが出来ました。そこからが本当の意味で闘いになりました。上司である主人に従うことが出来ない自分がいるということに出会わなければならず、事柄も思うように進まず、ある程度予想はしていましたが一緒にやっていてわかったことも沢山ありました。しかし建てあげにならないものを自分の中においてはいけないと思いました。
 主人は一切教えてもらうということはされなかったそうで、とても厳しいものだったようです。けれども与えられた所を自分で学び広げて認められる程に努力をしていたことが今回よくわかりました。神様はすべてのことをご存じで私にはわからなかったことも主人を導いていたのでしょう。
 今まだ始まったばかりでどうなるかさえわからないものですが、ここまで神様は守って下さったことを感謝し、尚、信じて歩んでいきたいと願っております。

“まことに、あなたがたにもう一度、告げます。もし、あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます。ふたりでも三人でも、わたしの名において集まる所には、わたしもその中にいるからです。”
(マタイ18:19-20)

 

(仙台聖泉キリスト教会 会員)